「老いるが勝ち!」とは(7)
引き続き、最後の2つについて、考察を試みましょう。
①高齢者がこんなに頭のいい国は他にちょっとない。
②高齢者がこんなにお金を持っている国も他にない。
③日本の高齢者向け商品が世界一になればどんどん売れて、日本は再び競争力を取り戻す。
④上から一割を高齢者と呼べばよい。
⑤お金を使えば使うほどエラいのが資本主義
⑥高齢者は免許証を返納する必要はない。
少し前の世相は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の皮相的な用語が幅を利かせていましたが、どうやら、それも藻屑の泡と消え失せてきたようです。
⑤の「資本主義」について少し言及しておきましょう。
この用語は、18年代後半にカール・マルクスという偉大な経済学者によって初めて使用されて以来、200年以上に渡って普及しており、その意味では、いかにそれが適切で的を射ていたかがよくわかります。
この世の中では、貨幣すなわち「お金」が中核になりますので、いつのまにか、そのお金を持っていて使う方がエラいといわれるようになりました。
著者が、「偉い」とはいわず、「エラい」と表現したことには、そのなかに皮肉が込められているのでしょう。
このエラいお金持ちの時代で、おかしなことがいくつも起こっていますので少し上げてみましょうか。
①高齢者がこんなに頭のいい国は他にちょっとない。
②高齢者がこんなにお金を持っている国も他にない。
③日本の高齢者向け商品が世界一になればどんどん売れて、日本は再び競争力を取り戻す。
④上から一割を高齢者と呼べばよい。
⑤お金を使えば使うほどエラいのが資本主義
⑥高齢者は免許証を返納する必要はない。
拝金主義の世
少し前の世相は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の皮相的な用語が幅を利かせていましたが、どうやら、それも藻屑の泡と消え失せてきたようです。
⑤の「資本主義」について少し言及しておきましょう。
この用語は、18年代後半にカール・マルクスという偉大な経済学者によって初めて使用されて以来、200年以上に渡って普及しており、その意味では、いかにそれが適切で的を射ていたかがよくわかります。
この世の中では、貨幣すなわち「お金」が中核になりますので、いつのまにか、そのお金を持っていて使う方がエラいといわれるようになりました。
著者が、「偉い」とはいわず、「エラい」と表現したことには、そのなかに皮肉が込められているのでしょう。
このエラいお金持ちの時代で、おかしなことがいくつも起こっていますので少し上げてみましょうか。
1)史上最高の株価に達しながら、一方で異常な円安が続いています。
高い株価は、企業活動が活発であるはずなのに、その取引の元である円は異常に安く、ますます、信用が失われています。
2)とうとう、円は、トルコのリラよりも価値がなくなったと大騒ぎが始っています。
あの無茶苦茶な経済運営がなされていたトルコ経済を眺めて、せせら笑っていた似非経済学者は、今、どのような顔をしているのでしょうか?
トルコみたいにはならない、と胸を張っておられたのではないですか?
これをどう説明するのでしょうか?
3)異常な円安を食い止めるために、1ドル160円を超えた時点で何度も政府の介入がなされています。
この介入とは、アメリカ国債を売って円の信用を取り戻す行為のことです。
この売りを日本政府は、自分で自由に決めることがずっとできていません。
何事も、アメリカさんにお尋ねをして、その許可を得ないと、少しのアメリカ国債売りはできないのです。
アメリカの国債を大量に買い、米ドル安にひたすら貢献しながら、一方で、異常円安を防ごうとすると、アメリカの許可を必要とするというお粗末な従属ぶりの典型が、そこにリアルに現れています。
4)ゼロ金利という無謀なアベノミクスの悲惨な付けが、今の日本経済をさらに弱化させています。
とうとう日本国債の長期金利が、2.8%にも高騰し、それに連動して国債が暴落し始めました。
たとえば、10年前にゼロ金利下で、仮に0.1%で大量の借金をしていた企業は、その返却を今日では約28倍もの利子をつけて支払わねばならないのです。
利子が馬鹿みたいに安いから、たくさん借りておけという甘い考えが、今になってブーメランのように襲撃されているのです。
どうでしゅうか、これはエラい方のすることでしょうか?
5)周知のようにアメリカは、世界一の借金国です。
湯水のようにドル紙幣を印刷して、世界中にばらまいて支配を続けてきました。
しかし、これがすでに意地できなくなって、ドルに依存しない動きも強まっています。
また、そのドルも、あまりにも借金が多すぎて、返済は不能であることがいいよ明確になって、近いうちに、その借金をチャラにするのではないかという恐れあるのではないか、と指摘されるようになりました。
そのアメリカには、お金をたくさん使ってエラくなった人々がたくさんいます。
美しいお金の使い方
しかし、その一方で、そうではない美しいお金の使い方をしている方も少なくなくおられます。
かつては、その典型が、映画『素晴らしき哉人生』で示され、そこに人間の温かさがお金よりも大切であることに当のアメリカ人たちが感動しました。
そして、今では、そのアメリカで、一人の若き日本人が、みごとなまでに素晴らしいお金の使い方をなされています。
それは、自分のお金を基に財団法人を創成し、子供たちと動物愛護のために慈善運動を開始されました。
昨年は、日本の小学校に野球のグローブが6万個贈られました。
右利き2つ、左利き1つという配慮もなされました。
この若者は、新球団との契約金で約1000億円を手にしたのですが、その97%を10年後に支払っていただくことにしました。
したがって、今は、月約3億円で生活されていますが、ほかに野球以外の収入が月約50億円以上もありますので、野球で飯を食っていないといわれそうです。
この方は、庶民に比べてたくさんのお金を使っていますが、上述の「エラい」には入っていないようです。
まことに、痛烈におもしろい話です。
最後に、⑥の件は、私も賛成です。
ほんのわずかな事故のケースが、誇大に取り上げられて、真実の姿や状況がよく理解されていないようで、和田先生のご指摘には道理があります。
しかし、私は、車の運転があまり好きではなかったので、免許証の更新を断念し、それとおさらばしました。
多少の不便はありますが、それがなくなって清々した気分の方が今も勝っています。
これで、ようやく⑥までたどりつきました。
結構、長かったですね(つづく)。
くちなしの花(前庭)

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