「『一隅の灯』は宝になるか(58)」

    昨日は、非常に重要で本質的な議論を行いましたので、その概要を紹介しておきましょう。

 その第1は、光マイクロバブルフォームに関する技術イノベーションと技能イノベーションの相互問題でした。

この間における技術開発の概要

 この間を振り返ると、光マイクロバブルの研究が1995年から本格化し、その成果を踏まえて、光マイクロバブルフォームに関する実践的研究が2012年から開始されました。

 ここで実践的という用語を用いた理由は、光マイクロバブル技術を用いて、それをペット洗浄に関する共同研究が地元のトリマーと開始したことを意味していました。

 この経過からも明らかなように、光マイクロバブルの研究成果をベースにして、それをペット洗浄に応用するという形式でしたので、その考察や表現において、そのベースに依拠せざるを得なかったという側面を有していました。

 その事情から、光マイクロバブルフォームに関する系統的で深い科学的研究がすぐには進展しないという傾向が存在していました。

 たとえば、その傾向は、「光マイクロバブルによって形成された泡」という概念的な理解に留まり、その光マイクロバブルフォームの特性が、光マイクロバブルのそれと何が同じで、あるいは何が違うのかを明確にできないままに、しばらくの間は、現場における光マイクロバブル発生装置を用いた洗浄方法の開発が続いていくことになりました。


 その一方で、現場のトリマーにおいては、その洗浄法が徐々に評価されるようになり、その実践的な開発が進展していくことになりました。

 その進展の具体化は、光マイクロバブルフォーム発生装置の改良に次ぐ改良の結果にもよく現れていて、それらが、P1型からP4型の装置開発でした。

    そして、この改良をある程度完成に近いところまで発展させていったのが、P5型であり、これが㈱Nanoplanet Nebula 製のFOAMYに組み込まれ、その優れた販売活動もあって、それが技術的標準化を展望する段階にまで至っています。

 また、このP5型は、日本国特許を取得し、欧米や中国、インドなどの外国においても出願がなされ、その査定結果においては、かなりの取得可能性を窺えそうな見解が示されています。

 これらは、日本における技術標準化を足場にして、その世界標準化おける最初のステップになる可能性を有しています。

 これらが、この間の技術開発における概要ですが、これらを踏まえて、上述の主題の考察を試みましょう。

「光マイクロバブルフォーム技術イノベーション」の根拠

 この考察を始めるにあたり、技術イノベーションと判断できる「必要条件」をチャットGPTに尋ねてみました。

 その答えは、次のようでした。

 1)新規性(Novelty):従来と異なる技術的特徴・方式を持つ

 2)実用性(Practical Utility):実際の問題解決や価値創出に利用可能

 3)普及・社会実装(Diffusion):市場・産業・社会で採用される


 これらは、特許の3要件である、①新規性、②有用性、➂進歩性にもよく似ていて、その取得は、技術イノベーションの一里塚ともいえそうです。

 それでは、この1)~3)を光マイクロバブルフォームに関して考察してみましょう。

 1)に関しては、すでに特許取得が可能になっていますので、その要件を満たしていると考えてよいでしょう。

 また、従来と異なる技術的特徴・方式に関しては、次の2点が根本的に異なっています。

 (1)従来の手もみによる泡づくり洗浄法を創造的に破壊して光マイクロバブルフォーム洗浄法を確立した。

 それを可能にしたのが、P5型(FOAMY)装置による、極微細で莫大な光マイクロバブルフォームの発生を実現させたことでした。

 (2)手もみで泡をつくり、ゴシゴシ擦って被毛を洗うという方式から、それらをまったく不要にして、簡単に、光マイクロバブルフォーム水をかけ流しながら洗浄するという方法を開発した。

 少し長くなりそうなので、この辺で一先ず、筆を置きます。

 次の2)と3)に関しては、次回において分け入ることにしましょう(つづく)。

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取って置きの今年のミモザの写真(前庭)