「老いるが勝ち!」とは(1)

 和田秀樹著『70歳の壁』、『80歳の壁』、『80歳の壁・実践編』の三部作に続いて、私が選んだのは「老いるが勝ち!」です。

 「人は齢を取れば取るほど幸せになるようにできている」


 このような基本精神で、簡潔で解りやすく書かれた名著のように感じました。

 著者は精神科医であり、たくさんの高齢者の診断や解剖を経て得た知見を基にしていますので、その見解には小さくない説得力があります。

 さて、この第1章においては、次の5つが要約されて末尾に示されています。

 ①コレステロール値が高い人ほどガンになりにくい。

 ②コレステロール値がやや高い人が、一番長生きしている。

 ③170くらいの血圧の高齢者が薬を飲まなくても、90%の人は5年後に脳卒中になっていない。

 ④医者が悪いのは、個人差があることを認めないところ。

 ⑤医者が言っていることは、あくまでも確率論にすぎない。


 同じ医者でありながら、「医学的エビデンスは当てにならない」として、この5点を、最初の章で指摘していることには、少々驚きました。

 おそらく、これを読んだ医者の少なくない方々は、顔を顰(しか)められるでしょう。

 私の場合、コレステロールがわずかに高くなったことがあった時には、すぐに、それを下げる薬を処方され、それが下がった後も、その薬を飲むことを止めてよいとはいわれませんでした。

 そして、その正常値が半年以上維持されていたので、「もう、コレステロールを下げる薬は必要ないのではないか」と私から提案して、ようやく、その停止が認められました。

 血糖値が高い方は、コレステロール値が高くなると危険とはいわれましたが、しかし、ガンにはなりにくく、長生きできることに関しては何も示唆されませんでした。

血圧のエピソード

 ③の血圧は、いつも低い方で、数年前までは110程度とかなり低い値でした。

 しかし、最近は、その値が130にまで上がってきて、この程度であれば何も問題はなさそうです。

 しかし、血圧があまり高くならないのは、光マイクロバブル入浴のせいもあるのではないかとおもいます。

 この血圧に関しては、おもしろいエピソードがあります。

 ある自治体の健康福祉課長さんが病院で血圧を測ったら200以上もあって、すぐ入院してくださいと医者にいわれたそうです。

 しかし、自分で健康促進運動を進めているご本人が、高血圧で即入院となると人々から笑われるとおもって、陰に隠れて光マイクロバブル露天入浴を必死になされていたそうです。

 びっしょりと汗をかくまで毎日入り続けた結果、その最悪の入院には至ら落なって面目を保つできたという嬉しい結果を、そのご本人から聞かされました。

 光マイクロバブルで、末梢血管における血行促進作用によって、血圧が徐々に下がっていき、健康を取り戻したようでした。

 ご家族の方々も大喜びで、入浴代金は全部で5000円だったそうで、入院していた時の費用と比較すると大幅な節約になったとのことでした。

 ④についても、そのような傾向があるようで、血液検査の検査の結果が良ければ、何も問題はない、と誉められはしますが、それで診察は終わりとあっけないもので、こちらもそれでよいと割り切ってしまうようになりました。

 ⑤に関しては、その討議を行ったことはありません。

 さて、私には、4人の子どものうち男の二人が、医学博士の学位を取得することができました。

 いずれも社会人ドクターコースにおける取得であり、今の仕事には、直接、医学には関係していませんが、世間的には、その取得は、その人物評価には少し役立っているようです。

 じつは、私も同じであり、その取得よりも、その過程において努力して人間力を高めることに意味があったのではないかとおもっています。

 私の場合、この博士取得によってすぐに教授昇格が可能となり、教員会議で座る席順が一挙に変化し、16人抜きとなりました。

 その時、私に抜かれた教員が、私の席の右側で、相当に悔しがって、「なぜおまえがそこにいるのか!」と怒っていました。

 「この席順の通り,に座っただけですよ。文句があるのであれば、事務の方にいってください」

 私が、こういうと、その方は黙ってしまいました。 

 この時、私は、こうおもいました。

 「せかっく博士になったのだから、そしてすぐに教授になれたのだから、みなさんに立派な教授になったとおもわれるように努めよう!」

 その教授職を退官して久しくなりますが、今でもその気持ちを大切にしようという気持ちは少しも変わっていません。

 その気持ちで、和田先生のいう「老いるが勝ち!」を実践してみようとおもっています(つづく)。
  
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ミモザ(前庭)