6250回記念を迎えて(7) 
 
 私の重要な仕事して、「光マイクロバブルとは何か」に続いて、その兄弟格に相当する「光マイクロバブルフォームとは何か」を明らかにしていくことを非常に重要だと考えています。

 その最大の理由は、それが、洗浄技術のイノベーションの中核として格段の優れた機能性を発揮し始めていることにあります。

 それは、光マイクロバブルが成してきたいくつかの技術イノベーションの枠をはるかに超えて花開きつつあるからであり、その意味で、この究明は二重に重要な探究課題といってよいでしょう。

 時は春本番、窓の措置では、無数のモッコウバラの蕾が花開きはじめていて、これが、その技術イノベーションの様子を示唆しているようにおもえます。

 この華やかな花たちのように、この記念シリーズの考察を進めていきましょう。

光マイクロバブルフォーム技術イノベーションの過程(7)

 (1)P5型光マイクロバブル発生装置(FOAMYに配備)の技術イノベーション性

 前記事において、このイノベーション裏付ける4つの要素を示しました。

 1)
ごく微細な光マイクロバブルフォームが発生する

 2)界面において界面活性剤のミセルが集積された光マイクロバブル

 3)大量に発生発生可能

 4)時間的に連続で生成され続ける


 これらは、光マイクロバブルの科学的基本特性と発生の特徴でしかなく、これらが、洗浄技術におけるイノベーションに、どう結び付くかについては未だ説明が足りていません。

 そこで、より具体的に、そしてより深く、その考察を進めていきましょう。

 周知のように、犬は非常に洗浄しにくい動物であり、その困難を乗り越えようとしてトリマーの職業が成り立ってきました。

 極細い被毛が、内外において2種類存在し、その数は、小型犬において1160万本という莫大さです。

 さらに、ヒトと比較するとより油脂質の汚れが多いことから、簡単には洗浄できないという問題が古くから存在してトリマーを悩ませ続けてきました。

 トリマーは、この問題を何とか解決しようとおもって、最初に取り組んだのが、手もみによる細かい泡づくりでした。

 犬の被毛のなかにシャンプー液を注ぎ込み、そこで指を巧みに素早く動かすという手もみを行って、より細かいシャンプーの泡をたくさん作ろうとしていたのでした。

 そこに非常に巧みなトリマーがいるとします。

 かれが指を動かす速度を0.1秒と仮定すると、被毛内に注ぎ込まれたシャンプー液と被毛の摩擦によって作成された泡のサイズは、おそらく0.2~0.3㎜前後であり、せいぜい、その数は数百個程度でしょう。

5000×10

 これと比較して、光マイクロバブルフォーム発生装置内において、シャンプー液と水、空気の3者が混合・切断される速度は、毎秒500回転です。

 まず、このスピードにおいて約5000倍の相異があります。

 そのサイズも、その10分の1以下ですので、ここでも10倍の差異が生まれています。

 結果的に、5000×10=5万倍の差が認められます。

 結果的に、この差異が3)となって出現してくるのです。

 さらには、4)も重要であり、その大量の極小の光マイクロバブルフォームを、連続で好きなだけ流し続け、その移動も簡単で、そのノズルを動かしていけばよいのです。

 加えて、より素晴らしいのは2)の特性が生まれるのですが、これについての解説は長くなりそうなので、ここでは一先ずパスします。

 従来の「手もみによる泡づくり洗浄」から、FOAMYによる「機械的泡づくり」とその「かけ流し洗浄」への移行が、この光マイクロバブルフォーム技術イノベーションの核心部分だったのです。

 同時に、この移行に伴って、手もみによって泡をつくるという「技能」は捨象され、その代わりをFOAMYが担ったことから、それをどうかけ流すのかという「技能」が重要になりました。

 これは、光マイクロバブルフォーム技術イノベーションが、同時に、そして必然的に新たな技能イノベーションを誘起させたことを意味していました。

 これが、
技術イノベーションと技能イノベーションの融合であり、それによってさらに相乗的に両者が発展していくという事態を生み出していったいったのです

 次回は、この融合と発展について、より
ふかく分け入ることにしましょう(つづく)。

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クリスマスローズ(前庭)