6250回記念を迎えて(3)
さらに、昨日までの記事の続きを認めていきましょう。
そこでは、次の2つのイノベーション論の考察を開始したところでした。
そこでは、次の2つのイノベーション論の考察を開始したところでした。
1)光マイクロバブルフォーム技術イノベーション
2)光マイクロバブルフォーム技能イノベーション
この1)において、P1型からP4型へと改良が進み、その技術イノベーションの基礎形成がなされたことをより深く掘り下げていきましょう。
光マイクロバブルフォーム技術イノベーションの過程(2)
P1型装置は、すでに開発済みであったH1型装置をそのまま利用し、その噴出部にシャワー流出が可能な特別のキャップを配備するという方法でした。
結果的に、噴出口から噴出されたラッパ形状の旋回流が、そのキャップ内で拡大して蓄積・滞留することによって内部圧力が高まり、シャワー噴流が形成されるという仕組みでした。
この過程で重要なことは、毎分1リットルの空気を自吸できて、それをせん断・粉砕によって光マイクロバブルを生成させることを可能にしながら、同時に、キャップ内での圧力を高めて、光マイクロバブルを大量に含んだ噴出水をシャワー状に発生させることでした。
この場合、発生装置内の内部圧力をP0とし、キャップ内の圧力をPcとすると、そのシャワー状噴出を実現するには、かならず、次の大小関係を成立させることが不可欠でした。
P0 > Pc
また、P0 は正圧で、水道水の圧力とほぼ同じですので、その一部に負圧部分を形成させ、そこから外部空気を自吸させることも必要でした。
この3つの圧力制御を可能にしないと、光マイクロバブルを大量に含むシャワー型噴出流を実現させることはできなかったのです。
これは、容易ならざる圧力制御ですので、素人では実現不可能なことから、安易な、ほとんど作用効果のない、マイクロバブルシャワー装置が氾濫することになったのです。
この開発における目標の2つ目は、可能なかぎり小さな光マイクロバブルのシャンプー泡(光マイクロバブルフォーム)を生成させることでした。
すでに光マイクロバブルのサイズは、20~30㎛程度であることが計測されていましたので、それが比較対象サイズになりました。
安易な推測
ぬるま湯のなかに、わずかのシャンプー液を入れて、極低濃度のシャンプー水溶液を作成して、光マイクロバブルの発生装置を用いて、光マイクロバブルフォームを大量に発生させることが可能になります。
その泡は、見るからにミルキー状態になり、その泡を「光マイクロバブルフォーム」と命名しました。
一見、明らかに、そのフォーム(泡)は小さく、そして大量でした。
その出来立てのフォームが水表面近くに堆積してきますので、それを素早く取り出して、拡大可視化しました。
その画像からサイズを計測すると、その平均値は60㎛でした。
これは、光マイクロバブルのサイズの2~3倍に相当し、
「そんなものなのか!」
と安易に推測したことが、小さくない間違いでしたが、その時には、それに気づきませんでした。
ーーー まさか、光マイクロバブルよりも小さいことはないであろう!
この科学的根拠のない安易さが、その後も長期にわたって居座り続けてしまいました。
真に「恐ろしい」ことであり、安易な研究の水準が、それに色濃く反映されていたのでした。
その後、P1型から開始された装置開発は、P2型からP4型まで改良されていきました。
これらの改良のポイントは、装置に配備した外部キャップをネジ込み式にして、簡単には外れないような一体型にしていきました。
また、キャップの内部構造を工夫し、さらに、キャップの孔の開け方とその直径や並べ方も変えていきました。
この工夫の中核は、本体部分において毎分1ℓの空気を自吸し、それを丸ごと光マイクロバブルフォームとして製造させ、同時に、それをキャップ空間に流入させてシャワー状に噴出させても、そのサイズや量が変化しないようにすることにありました。
その結果、ミルクのような極小の光マイクロバブルフォームを大量に発生させることが可能になりました。
しかし、この開発、それで終わりとせず、さらに究極に近い改善(当時はそう思っていた)を遂行し、それを特許化しようとしました。
ここが開発者のプライドであり、その挑戦を行なうことが冥利でもありました。
P4型からP5型(FOAMY)への進化
この開発目標を示しましょう。
①極小の光マイクロバブルフォームを発生させる。
②大量の光マイクロバブルフォームさせる。毎分1ℓの光マイクロバブルフォームを含むシャワー流を形成させるさて、私どもは、P4型装置によって、その目的であった毎分1ℓ以上の光マイクロバブルを大量に含むシャワー水を噴出させる。
③そのシャワー水量を毎分10ℓ前後を可能にする(水道圧を利用した場合)。
④水中、空気中(シャワー噴出)の2通りに加えて、密着型(装置と被噴出体の間隔が5㎜前後)噴出も可能にする。
じつは、これらの目標が達成されたことで、その商品として販売された「FOAMY」は、少なくないトリマーのみなさんの関心を集め、それまの洗浄法を創造的には化してしまう注目商品となり、大いに歓迎されるという新たな事態の生成が可能になったのでした。
この過程における発展は、技術的ブレイクスルーの連続であり、その到達点は、技術イノベーションにふさわしい条件を備えていたのでした。
次回は、そのイノベーションについて、よりふかく分け入ることにしましょう(つづく)。
光マイクロバブルフォーム洗浄の様子(使用している装置はP3型)

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