ここはすでに春(10)

 ここ国東は朝から小雨、先の沖縄小旅行以来遠ざかっていた緑砦館に入り、しばらくの間停止していたポンプの点検を行ったところ、Bレーンにおいて水が落ちていました。

 これではポンプの稼働ができませんので、ポンプのなかに呼び水を入れる作業から始める必要があります。 

 はるか沖縄からでは、どうしよもなく、そのポンプを停止したままの状態でしたので、その間に水落ちしてしまったようです。

 これから、この緑砦館の再建を徐々に行っています。

 しかし、それにしても、しばらくの間留守にしていても、セリたちの成長はすばらしく、その様は、背丈30㎝以上の藪のようになっていました。

 あまりにもみごとな様を目にして、その先端を摘んで爽やかなセリの香りを満喫しました。

 花粉のピークも過ぎたようで、明日からは緑砦館日和になりそうです。

 さて、ヒマワリさんのCD用のパンフづくりが始まっています。

 今回も、沖縄在中のHさんに、その製作を依頼したようで、かれとのやり取りが進んでいます。

 その折、ヒマワリさんから、その中心テーマに関する相談を受けました。

 どうやら、今回のCD製作概念の基本は、南の沖縄から届けるレクイエイムだそうで、それを温かい南風(ハエ)に乗せて日本や韓国、そして世界に歌声として届け響かせることにあるようです。

 昨夜一晩、この相談を受けましたので、ゆっくり考えていると、次の言葉が脳裏に浮かんできました。

 「南風(はえ)の祈り」


 どうやら、ヒマワリさんも気にいたようで、今度は、それにふさわしい写真を選ぶことになりました。

 南から渡ってくる温かい潮風に乗せて、長正炭坑事故やウクライナ戦争の犠牲者を鎮魂し、平和を願う風のやさしさで包み込んでしまおう、これが真のテーマ―として明確になってきたようです。

 その折、昔、私が掘った年賀状の版画において描いたロウソクの像も入れようということになりました。

 12月31日の大晦日になって、ようやく仕事から解放されてから、その版画を掘り始め、それができあがるのは明けて元旦、その朝から昼にかけては、そこら中に刷り込んだ年賀状が散在していました。

 さて、南風が吹き渡る沖縄にふさわしい写真は、すでに読者に示してきたものですが、これは、相棒のYによって撮影されました。

 沖縄本島中部の勝連半島の沖の島々を尋ねた際に撮影されました。

 それを再度、示しておきましょう。

oki-11
宮城島

 一連の縦に伸びた白い雲は、海水が温められることによって蒸発した上昇流の形成領域です。

 その白い雲の間は、沖から手前の島に向かって下降しながら吹いてくる南風(はえ)の通路になっています。

 これを今回のCDに使うことになりました。

 景色といい、天気といい、なかなか出会えない沖縄の名勝です。

 ひまわり畑

 もうひとつが、映画『ひまわり』で有名になったウクライナ地方のヒマワリ畑に因んだ写真です。

 それに最適な写真はないかとおもって、あれこれ探し回った結果、1枚だけ、かなり以前に取得したものがありました。

 それは、熊本県阿蘇市にある緑のガーデン公園にひまわり畑があり、そこで家内と孫のチベ君が一緒に撮影されていました。 

 おそらくチベ君が2歳の時であり、そのかれは、もうすでに中学3年生になっています。

 かれにとっても、きっと思い出深いCDになることでしょう。
 

 ここちよい南風の春、また、この宝島に行ってみたくなりましたね(つづく)。