感謝の印(しるし)
私が住む「向陽台」団地には、武蔵地区と安岐地区で合計323戸あります。
この住居の多くは、二階にベランダがあり、そこで洗濯物を干している方式になっています。
しかし、我が家では、珍しく中庭を設けましたので、そこに洗濯物を干していました。
二階まで上がって干すことよりは、この中庭で干すことの方がはるかに楽ですが、それでも洗濯物が比較的多い我が家においては、この洗濯物を干す作業が結構大変のようでした。
本来なら、それは私の仕事ではないかとおもっていたのですが、それを自分で遂行したことはなく、家内のヒマワリさんが行っていました。
日ごろから、さまざまな家事を担っているヒマワリさんですので、そろそろ、この洗濯物の干し作業を取り止めることができる手段として、洗濯乾燥機を導入することを家内に提案すると、すぐに賛同を得ました。
そこで、適切な洗濯乾燥機をネットで物色しながら、出入りの家電気店に見積もりをお願いしました。
これらを見ながら、それがおよそ30万円の価格帯であることを知り、その見積もり額で決定しようとおもっていました。
その意向を家内に告げて了解をもらってから念のために、今一度ネット上で、同じ機種の価格を調べてみたところ、これが、どういうわけか、2日前に見た額の半分の15万円になっていました。
まことに狐に抓まれた気分でしたが、それを家内に告げて、翌日すぐにその注文を行いました。
なぜか、新品の同機種が半額で手に入り、それによって洗濯物はすべて乾燥されるようになり、洗濯物干しの作業はすべてなくなりました。
それにしても、わずか2日で、洗濯乾燥機の値段が半額になっていたことはふしぎですね。
歌の練習
これで、少しはヒマワリさんへの支援ができたと安堵しましたが、彼女の方も大いに喜ばれていて、その分、歌の練習ができると感謝されました。
さて、そのヒマワリさんの8枚目のCDづくりにおけるプログラム案の検討がかなり進んできました。
今回のメインは、山口県宇部市に今も尚遺っている長生炭鉱跡で起きた先の大戦中の事故のことを歌った『海の墓標』(池辺晋一郎作曲、芝憲子作詞)の女性合唱曲を、今度は、ヒマワリさんのソロで歌うという大胆な試みです。
これは、普通に考えれば、大胆といういうよりか、むしろ無謀な挑戦といってもいことですが、その大きな壁をブレイクスルーしようとしているのが、このヒマワリさんの執念なのかもしれません。
さぞかし、今は亡き山口放送の磯野恭子さん(彼女が、この長生炭鉱の事故のことを初めて取り上げてテレビ放送したことで、彼女とヒマワリさんが意気投合して『海の墓標』が創作された)も草葉の陰で喜ばれていることでしょう。
また、宇部市の現地で、この長生炭鉱事故で亡くなられた方々の遺骨発掘をなされている支援者の方々も喜ばれることでしょう。
しかし、日本政府の後ろ向きの姿勢には人間性が認められません。
この度、韓国政府は、日本に対して、正式に遺骨採取への協力を要請しましたが、その前向きの回答は得られていません。
亡くなった方は、朝鮮人134名に加えて、日本人も50数人いるわけですから、自国の問題として、この遺骨採取に取り組まなければならないはずであり、それが約80年経過しても実現されないままになっているのです。
テーマは南風(はえ)
さて、前記事においては、この『海の墓標』全曲のソロの後に、映画『ひまわり』の歌で、その8枚目のCDを締めくくるという、ヒマワリさんの構想を紹介しました。
その後、それらがさらに煮詰まってきて、まず、シンボルテーマが「南風(はえ)(温かい平和の南風(みなみかぜ))」に決まってきたそうです。
この南風のことを沖縄では「はえ」と呼んでいます。
沖縄本島の南には、その風が吹く「南風原(はえばる)」という地名もあります。
カゴパー
この歌が新たにCDに加わることになりました。
すでにヒマワリさんは、この曲を1枚目のCDのなかに吹き込んでいますが、それをこの8枚目に入れようとする意図は、長生炭鉱の事故によって亡くなられた134名の朝鮮人労働者のみなさんが、海の底で、さぞかし故郷を懐かしんでこれらたであろうという想いが偲ばれたからでした。
作詞李殷相(イ・ウンサン)、作曲金東振(キム・ドンジン)による非常に有名な韓国歌曲の代表的名曲であり、「私の故郷に行きたい、帰りたい」、「私の故郷は南の海」という想いが込められた歌です。
とくに、南北に分断されて以降は、互いの故郷が遠くなってしまい、より故郷を懐かしみ、恋い慕う方々が多くなっていったのではないでしょうか?
「海の墓標」のソプラノソロによる長生炭鉱の悲劇、「カゴパー」による故郷への述懐、そして戦争の悲劇の象徴となったウクライナのヒマワリ、この構成によって、次のCDの基本骨格がかなり形成され始めたようです。
これらに、ヒマワリさんの「深い想いと情熱」が結びついているようにおもわれます(つづく)。

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