「光マイクロバブルフォーム・イノベーション論(7)」

 この2週間、受講生の仕事の都合でナノプラネットゼミが休講になっています。

 おかげで、そのナノプラネットゼミ用に毎週90分の講演準備から少し解放されたことで、その準備をゆっくりと進めています。

 さて、前記事においては、光マイクロバブルフォームによる技術と技能の融合に端を発し、それらが発展していった形態として「結束」状態に至ったことを述べました。

 それは、より具体的には、技術イノベーションと技能イノベーションの結束という発展として具現化し、その相乗的効果が発揮されることによって、その技術イノベーションが、次の経済的イノベーションを誘起させていったという現象を生み出すことになりました。

 その融合から結束へと発展していった核心的問題は、次の2つにありました。 

 ①いかに精密に洗浄できるのか。 

 ②いかに早く短時間に精密洗浄を終えることができるか。

光マイクロバブルフォームの特徴とかけ流し洗浄問題

 これらを探究していくには、次の2つの段階がありました。

 その第一段階は、光マイクロバブルフォームとは何か、そのかけ流しによって短時間の精密洗浄がなぜ可能になるのか、これらが不明であっても、光マイクロバブルフォームによるかけ流し洗浄を上手く行う技能を磨いていくことに徹する。

 しかし、それも大事なことであるが、その技能を最高水準に磨いていくには、それらが、どういう特徴と理由で可能なのかの基本を知っておかねばならない、こう考えていくことが第二段階の問題でした。

 これは至極当然のことであり、光マイクロバブルフォームの特徴や短時間の精密洗浄が可能なことの基本的理由を解らないままでは、その技能イノベーションにおけるより高度な発達が叶わず、そこに未熟性や曖昧さが残してしまう怖れと心配が生まれてしまいます。

 また、このように賢察するトリマーは、少なからずおられるでしょう。

 そこで、光マイクロバブルフォームの特徴を、解りやすく述べると、次のようになります。

 光マイクロバブルフォームは、光マイクロバブルよりもはるかに小さくて、桁違いに多く発生することに第1の特徴があります。

 この非常に小さく莫大な多さを利用して抜群に優れた洗浄力を発揮できることから、それを基本として、ただかけ流すだけでも精密洗浄が可能になったのです。

 そこで、FOAMYを用いて、この光マイクロバブルフォームを、どうかけ流すかがトリマーとしての新たな技能問題となり、その精密洗浄度と短時間洗浄度の水準が、さらに問われることになったのです。

 より具体的には、どのように光マイクロバブルフォームをかけ流せば、精密洗浄の度合いが高度になり、非常に落ちにくい部分に付着した汚れや細かい窪みのなかに詰まった汚れ、被毛の下部や皮膚の表面の油脂などを狙い通りに洗浄できるのかが試されるようになりました。

 また、そのかけ流しの工夫において、それらの精密洗浄の実行によって、どう短時間で済ますことができるかどうか、これも問われるようになったのです。

 これらについては、当然のことながら、光マイクロバブルフォームに関するより深い物理化学的特性が重要になりますが、これらの探究はトリマーにおいては困難なので、ここからは、私どもとトリマーの共同の研究が重要な段階に突入していくことになります。

 その意味で、この科学のメスによって、その成果をいかにトリマーのみなさんに伝えて、より科学的で、より正確な理解を深めていただくことが非常に重要になり始めているようにおもわれます(つづく)。

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光マイクロバブルフォーム洗浄の様子(㈱ナノプラネット研究所提供)