「80歳の壁・実践編」(7)
和田秀樹著『80歳の壁・実践編』は、高貴高齢者をめざす私にとって、非常に有益な示唆を与えてくださる名著ということができます。
実際の著者の実践結果を、しかも、解りやすい文章で示してくれていますので読みやすく、その内容を一つ一つ吟味しながら、わが身を振り返っています。
今回は、和田医師自身が糖尿病であるという自覚に基づいて実践されている貴重な経験に裏打ちされた血糖値問題を考察してみましょう。
⑥血糖値は高いよりも低い方がほよど危ない
和田先生は、数年前に「喉が渇く」ようになり、血糖値を調べてみたら660㎎/dlもあったそうです。
これは、非常に高い値であり、水分と電解質が著しく失われる「高浸透圧性高血糖状態(HHS)」と呼ばれる非常に危険な状態でした。
また、脱水により血液が濃縮され、意識障害や臓器障害を引き起こす可能性があり、緊急の入院治療が必要な状態でもありました。
医者からは、インシュリン注射による治療を勧められましたが、それを断って、別の治療法を検討し、結果的に毎日の歩行が一番良く、その血糖値を下げて200~300前後に維持できるようになったそうです。
血糖値200㎎/dlの場合、ヘモグロビンA1cに換算すると8.5になりますので、これでもかなり高い値といえます。
これは正常値には達していませんが、それでも、喉は乾かなくなり、さほどの支障もなくなり、この状態で医者としての仕事もなされています。
「血糖値は低ければよい」のではない
血糖値の正常値は80~100㎎/dlだそうです。
しかし、この値は、低ければよいのではないそうです。
高齢者にとっては、血糖値の下げ過ぎは、かえって危険であり、その血糖値は、そもそも上下する値なのだそうで、正常値に下げようとすると、それを下回って低血糖になってしまうこともあるようです。
この血糖値が50㎎/dlになると、ふらふらしたり、頭がぼーっとして何も考えられなくなり、眠った状態と同じ脳波になってしまうのだそうで、これが要注意です。
また、この血糖値が低すぎると、アルツハイマー病になるリスクも高くなるとみられています。
これらを考慮して、和田医師は、高齢者になると身体のふらつきや、頭がボケた状態になることを我慢してまで、血糖値を下げる必要はなく、むしろ低血糖になることを避けて、快い精神状況を維持することであると推奨されています。
血糖値を維持しながら、低血糖のリスクを回避する
以上のことを考慮しながら、私流の血糖値の目標値(ヘモグロビンA1cで6.5~6.0)に近づく努力を次のように続けてきましたので、それらを紹介します。
①血糖値を下げるには、自家製の無農薬・低肥料の野菜を摂取することが一番よく、それを補佐する薬を飲むのが好ましい。
②薬の摂取は、可能な限り控えめがよく、少ない方がよい。
③散歩はあまり好きな方ではないので、緑砦館において自家製野菜づくりにおいて身体を動かすことが向いている。
④一日1回、好きな甘いものを少々、同じく1日一回の上質のコーヒーと一緒にいただくことを習慣とする。
⑤間食は摂らず、口元が寂しくなったときには、ナッツを少々いただく。
⑥夜20時以降は、一切の食物を摂取せず、飲み物だけにして、翌朝までのプチ断食を行う。
⑦毎日の健康状態を自己点検、自己評価を行い、それらを踏まえて食事をする。
⑧(蛇足)2カ月に1回の定期検診の結果において血糖値が正常値に近づいていけば、そのご褒美にビールを生ジョッキ半分だけいただく(この美味しさは格別)。

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