犬のヒマワリさん
甲府に住む孫の次女にMIONがいます。
1歳のころから、ソファーの上から飛び降りるのが好きで、歩いても、走っても倒れない、そして上には長男と長女がいて、なにかと押さえつけられて鍛えられるという仲であったことから、たくましく育ってきました。
その彼女が三歳の頃だったでしょうか。
「犬のおまわりさん」という歌が好きで、よく唄って聴かせてくれました。
その歌詞のなかにおいて、私たちをいつも笑わせてくれたのが、本来の歌詞ではなくて、必ず「犬のヒマワリさん」と唄っていたことでした。
いつ、本来の歌詞を唄うようになるかと思い続けていましたが、とうとう、その本来の歌詞の通りには唄わないままに大きくなってしまいました。
その彼女は、今では小学校5年生になり、毎日、体操選手として練習に励んでいます。
来年は、ハワイ遠征に出かけるのだといって張り切っています。
時々、彼女のお母さんから、その演技の様子が送られてきますが、それを見ると、すでに本格的な体操選手になっています。
この家族は、ふしぎと「ひまわり」と縁があるようで、彼女の兄のChibe君は、今年中学3年生で、夏休みの宿題の山梨県の夏休みの写真コンテストで第二位に入り、表彰されました。
そのテーマが、ビー玉を通してテレビ画面に映っていたのが「ひまわり」の花でした。
テレビに映し出されたものが「ひまわり」でないといけない、と拘ったのは、かれ自身だそうで、きっと、その花への何か執着があったのでしょう。
そう思って、かれに幼いころの写真を探していたら、私が「ひまわり」さんと呼ぶ女性と一緒に嬉しそうに、顔をしかめて写っていた写真を見つけることができました。
たしか、熊本の阿蘇山の近くの花園で撮影した写真でした。
8枚目
その一方の「ひまわりさん」は、昨年の14年ぶりの7枚目のCDづくりが契機となり、次の8枚目の準備を本格的に開始されたようです。
その収録は、来年2月の中旬の沖縄のスタジオに決まり、その航空券や宿泊先の手配も始まっています。
今回のCDのメインテーマは、「平和と鎮魂」のようです。
これは、10数年前に、沖縄在住で彼女の友人の芝憲子さん(詩人)が作詞し、作曲は池辺晋一郎さんによって『海の墓標』という素晴らしい女声合唱組曲に因んだものです。
これを彼女と彼に委嘱したのが、コールヴィリアという女声合唱団を主宰していた「ひまわりさん(大成京子)」でした。
池辺さんは、この組曲を戦下のザグレブにおいて作曲されたそうです。
もともと、この『海の墓標』の歌作りは、山口放送の有名記者であった磯野恭子による山口県宇部市の海岸にある「ピ-ヤ」と呼ばれている長生炭鉱の後を示す空気塔が示す、大戦中の炭鉱事故をクローズアップさせた番組を基にしていました。
磯野さんと「ひまわりさん」は相通じる親しい仲でもあり、磯野さんのテレビ番組を主題にした歌作りがいくつもなされてきました。
これらのことを背景にして、この「ひまわりさん」は、女性合唱組曲の全曲を、今度は彼女一人で歌おうという、かつてない、そして誰もが行ったことのない挑戦をしようと決めたようです。
その長生炭鉱跡においては、今年、地元の支援者と韓国のダイバーによって、水没した廃坑のなかから人骨が運び出されました。
長生炭鉱には、朝鮮人134名が連行されて働かせられていましたが、その全員が水没事故によって亡くなってしまいました。
これは強制労働に近く、その死亡事故に関しては日本政府の責任もあるはずですが、この人骨発見に対して少しの誠意も示さず、そのDNA鑑定すら行おうとしていません。
真に情けない話ですが、それが日本政府のお粗末な対応なのです。
そんなことや、すでに亡くなられた磯野恭子さんのこと、そして、『海の墓標』という「傑作」を保持していたことが、今度のCDづくりにおいて、この「ひまわり」さんに小さくない影響を与えたのではないかと推察されます。
このCDづくりの最中に、広島に住む大学時代の友人のN君から手紙をいただき、そのなかにいくつかの楽譜が同封されていました。
もうひとつの「ひまわり」
その楽譜のなかに、映画「ひまわり」で流れたヘンリー・マンシーニ作曲の楽譜に日本語の歌詞が添えられていました。
「どうであろうか。『海の墓標』は、非常にすばらしい曲ですが、かなり、重い曲と歌詞になるので、それでCDを終わるよりは、最後に、この『ひまわり』の曲を入れたらどうでしょうか?
この映画は、今戦争が行われているウクライナにある、ひまわり畑で撮影されたそうだから、これを最後に聞いて、ひまわり畑をおもい浮かべながら平和を願う、という構成の方がよいような気がします」
こう丁寧に語り掛けると、「ひまわり」さんは、すぐにそれに賛同してくれました。
そして、3歳のころにChibe君と一緒に撮ったスナップ写真もCDの一部に掲載することになりました。
これまで、CDのパンフのなかに孫たちが登場したことはなく、これが最初のケースになりそうです。
来年早々の「ひまわりCD」の発行が待たれますね(つづく)。

コメント
コメント一覧