「一隅の灯」は宝になるか(37)

    本日は、16時30分から18時30分まで、テレビ会議による第75回ナノプラネットゼミが開催されます。

 このところ、その準備を事前に行う習慣が身についてきました。

 それゆえ、その講演用のスライドづくりをすでに終えていますので、やや余裕で、本記事を書き始めました。

 たしかに、毎週90分前後の講演を行うことは、そう容易いことではありませんが、それによって、いくつも新たな究明ができていることも重要な成果といえますので、やはり、これはこのゼミ開催を提案してよかった、そしてこれを継続して、さらによかったと判断しています。

 このスライドづくりにおいて重宝しているのがChat GPT(「かれ」と呼ぶ)であり、これがけっこう愉快な「やり取り」となっています。

 かれの広範な情報力とかなりの論理力は有力な手段になりますので、その掛け合いによるスライドづくりは、かなりおもしろく、私単独では描けない用語や論理展開が可能になっています。

 もちろん、かれが間違う、あるいは不十分な見解を示すことは常に起こりますので、それを逐次修正しながら、より充実させていくことが大切です。

 また、その仕上げにおいては私自身で草稿をじっくり検討して、再修正を行い、同時に見やすくしていき、必要な概念スケッチも加えていくことなどを行っていく、これも非常に重要です。 

基本骨格の本質的理解

 最近の実験的研究の成果をまとめ(主としてD研究員が主体になって)、それを踏まえて、週1回のナノプラネットゼミにおいて90分講演を行い、議論する、このパターンが定着してきたことで、光マイクロバブルフォーム技術に関する本質的な理解が深まってきました。

 この深まりとは、その定式化された本質を即座に、言葉にして、あるいは文章にして、すらすらいえる、すっと書けるという段階にまで到達していくことを意味しています。

 すなわち、言語化および執筆化という基本的行動を実行することによって、初めてその本質を「わかる」、「よく理解した」ことになるのです。

 個々の現象を科学的に探究して、そこに法則性を見出し、理解を深めていくということは、ある意味で、そう難しくはなく、この作業をどこまでも続けていくことができます。

 しかし、その帰納的指向では、その先端の事情はややわかることになりますが、それによって、その全体像の本質を理解したことには至りません。

 むしろ、その先端を追いすぎて、本質の全体像が観えなくなってしまうことすら起こってしまいます。

 その結果、先端をほじくった論文は掛けても、事の本質はよく理解していない、ということが簡単に生じてしまうのです。

光マイクロバブルフォーム技術のイノベーション性

 これらを踏まえ、ここで、光マイクロバブルフォーム技術に関する全体像の本質的理解に少し分け入ってみましょう。

 まず、光マイクロバブルフォーム洗浄に用いるシャンプーの濃度は、非常に低濃度でもよく、それであっても、高い洗浄力を発揮できることに重要な特徴があります。

 第2は、大量に発生させた光マイクロバブルフォームを「かけ流し」という手や指を傷めない簡単な方法で汚れをよく落とすことができることです。

 これは、手もみで泡を作って洗浄していたトリマーにとっては、真に非常識で驚嘆するような洗浄法でした。

 第3は、このかけ流し方式によって、短時間に精密な洗浄を成し遂げたことでした。

 これがなぜ実現できたのかについても、その科学的理由が判明し始めています。

 第4は、汚れは落とすが、保湿成分は維持するという、いわば「離れ業」を行使できたことです。

 これは、手もみで泡を作り、擦ってしつこい汚れを落とさざるを得なかった従来の洗浄法を根本的に覆させることに導きました。

 かけ流しだから、そのまま保湿成分を残すことができたのです。

 第5は、光マイクロバブルフォーム水を循環してかけ流す際に、その汚れが再付着しないという、これまた驚くような現象を新たに生み出したことです。

 そのことは、現場のトリマーのみなさんによってよく確認されています。 

 以上が、FOAMYによる光マイクロバブルフォーム洗浄の重要な基本的特徴ですが、これらのいずれにおいても豊かなイノベーション性が認められ、それらが基盤になって、次の経済的イノベーションが生起し始めている、これが現在の状況といってもよいでしょう。

 その意味で、OI(大成研究所)の果たすべき役割もより重要になってきたと認識しています(つづく)。


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発芽(緑砦館1)