「一隅の灯」は宝になるか(34)

    さらに、ナノプラネットゼミの報告を続けましょう。

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                      8つの疑問

 本日は、このスライドに示された5番目の「なぜ」に分け入りましょう。

 ⑤なぜ、光マイクロバブルフォーム洗浄においては、流出成分の流出がないのですか?

 これについては、「マイクロバブルはよく洗浄できるので、その際に保湿成分まで流出させてしまうので、その洗い過ぎに注してください」というもっともらしい解説が巷においてなされています。

 これは、まったくの嘘とゴマカシであり、俗説にすぎません。

 まず、最初の「マイクロバブルがよく洗浄できる」が間違っています。

 犬のように、非常に油汚れしている場合には、通常マイクロバブルのみでは洗浄力はあまりなく、「よく洗浄できる」ではなく、「よく洗浄できない」のが実際に起きていることなのです。

 このことは、トリマーのかなりの方がマイクロバブル装置を用いて犬の洗浄をしようとして、少しも役に立たないと放置してしまった事例を見れば明らかなことです。

 それゆえに、「保湿成分まで流出する」ことは起こらないのです。

 さて、この洗いすぎによる保湿成分の流失は、どのようにして起こるのでしょうか?

 この原因は、次の2つにあります。

 1)シャンプー濃度を上げて洗浄する。

 犬の脂汚れは、非常にしつこい汚れですので、これをきれいに洗浄するには、シャンプー濃度を上げて洗浄するしかなかったのです。

 この濃度は、通常場合1~2%ですが、それ以上にして用いられていました。

 この高濃度シャンプーによる洗浄によって、保湿成分が傷み、洗いすぎが起こり、流出してしまうという問題が起きていました。

 2)手もみの泡で洗浄する。

 シャンプー濃度を高くして、手もみで泡を作り、洗浄する、これが従来のトリマーのみなさんの洗浄法でした。

 この時に、皮膚が弱い犬の皮膚を傷つけて、そして、濃いシャンプー濃度で洗って傷つけ、過剰な刺激を与えるとともに保湿成分を流出させるということがしばしば起こっていました。

 この「洗い過ぎ」が、マイクロバブルの洗浄能力の高さに関係づけられて、上記のような誤解がなされるようになりました。

 光マイクロバブルフォームのかけ流し洗浄では?

 まず、FAOMYを用いて、実際に光マイクロバブルフォーム洗浄を行っているトリマーに尋ねた時の回答を紹介しましょう。

 光マイクロバブルフォーム洗浄において、保湿成分が流失するという問題は起こりましたか?

 この問いに対して、「そのような事例はなかった」という回答がありました。

 念のために、「それは一度もなかったのですね」と再質問すると、「はい、一度もありませんでした」という返事でした。

 この明回答のように、光マイクロバブルフォームのかけ流し洗浄においては、「洗いすぎによる」保湿成分の流出は、少しも起こらないのです。

 なぜでしょうか?
 
 その理由を以下に列挙します。

 ①光マイクロバブルフォームのかけ流しですので、皮膚の保湿成分を傷めることはなく、さっと皮膚の上を流れていくだけですので、それによって保湿成分が流出することはありません。

 ②しかも、光マイクロバブルフォームは、汚れのみに吸着して、それを剥離し、流出させますので、その際に保湿成分を維持し、逆に守る側で作用するのです。

 ➂さらに、シャンプー濃度は、従来の10分の1程度ですので、その濃度の濃さが保湿成分に影響を与えることがなく、安全に保護するのです。

 これらに、光マイクロバブルフォーム洗浄の優れた「妙」があるのです。

 その意味において、保湿成分を保護し、改善するためにも、光マイクロバブルフォームのかけ流しでなければならないのです。

 これは、みごとな離れ業といってもよく、従来の洗浄法を大きくブレイクスルーした新たな洗浄といってもよいでしょう。

 次回は、後半の3つ「なぜ」に分け入りましょう(つづく)。

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道の駅「院内」の広場の小川