未来は青年のもの (24)

 昨日は、私にとって非常に豪華な日でした。

 それは、スパースターの大谷翔平選手のポストシーズンの試合と藤井聡太七冠の王座戦も両方を観戦できたからでした。

 大谷選手は、フィリーズとの初戦に投手として出場し、2回にエラーがらみで3点を失ったにもかかわらず、その後持ち直して6回まで堂々と投げ抜き、9奪三振で、勝利投手になりました。

 このなかで、最も評価されたのは、フィリーズの1番から3番までの強力な打撃陣をほぼ完璧に封じ込めたことでした。

 この投球については、メジャーリーグのレジェンドたちが、上手く解説していました。

 なかでも、ランディー・ジョンソンは、大谷投手が、1回において、フィリーズのシュバウワーほか2選手を直球(フォーシーム)で圧倒したことを強調していました。

 1回の投球は、自分の調子を確かめるとともに、相手を威圧して主導権を握ることが大切であり、それを大谷投手がみごとに実行していたことを誉めていました。

 大谷投手は、打者でもありますので、打者真理を読み通すことができますので、この初回でフィリーズのトリオを圧倒しておきたかったのです。

 この作戦がみごとに成功し、それ以降のフィリーズトリオは、まったく打てなくなってしまいました。

 そして第二戦は、互いの投手が好投して白熱した投手戦が繰り広げられました。

 そして、その均衡を破ったのがドジャーズであり、下位打線がヒットを繋いで3点をもぎ取り、最後は、大谷選手の安打で貴重な4点目が入りました。

 4対1で9回を迎え、ロバーツ監督は、9月の防御率9.4のトライネンをストッパーとして起用しました。

 これを視聴していて、「これはまずい、必ず、逆転される」というおもいが湧いてきましたが、事態は、その通りになって、かれは、3連続安打で2点を返され、一人のアウトも取れずに降板しました。

 ボールが先行し、次にストライクを投げて打たれる、このパターンで、次々に打たれ、2点を取られ、なお、ノーアウト1、3塁で慌てて降板させられました。

 このような同じ惨事を何回も繰り返しているロバーツ監督には、何か、抜き差しならぬ事情がありそうであり、その真実が、近いうちに白日化するのではないかとおもいます。

 トライネンの後にベシアが投入され、なんとかツーアウトにまでなりましたが、それでもs走者一、三塁で、迎える打者は、首位打者のターナーでした。

 ここでようやく、佐々木朗希が登場し、わずか2球でターナーを仕留めたのでした。

 結果的に、大谷選手が打点をあげた4点目が決勝点となり、ドジャーズは、4対3で辛勝しました。

 今年のロバーツ監督には、ストッパーのスコットが最後に打たれて何度も逆転されたにもかかわらず、かれを登用して、その悲劇を繰り返したこと、また、最低の打率で低迷していたコンフォルトを使い続けたこと、他にもリリーフで打たれ続けたイェルツなどを使うことを止めなかったことなど、おかしな采配がいくつも顕わになりました。

 そのなかで内紛が絶えず勃発し、その度に大谷翔平選手が、苦労して懸命にチームをまとめていました。

ライバル

 さて、一方の藤井聡太七冠は、珍しく、伊藤匠叡王との王座戦で珍しく1勝2敗と負け越していて、第四戦は、カド番の戦いでした。

 先手の藤井七冠は、そのことを考慮してか、序盤から積極的に攻め、一度も劣勢になることなく優勢に至り、勝利しました。

 この第二局が象徴的でしたが、藤井七冠優勢のなかで、伊藤叡王が妙手の受けを連発して、最後には逆転して勝利しました。

 伊藤叡王の強さは、この終盤の粘りとしぶとさにあったのですが、この第四局では、それを発揮できる局面がありませんでした。

 これで互いに2勝2敗となりましたので、次の最終局によって、3連覇か、王座奪回かの決着が付けられることになるでしょう。

 この熱戦に見られるように、伊藤叡王は、その後みごとに成長して、叡王らしく実力を強めてきました。

 今やかれは、永瀬九段とともに、藤井七冠のよきライバルにまで成長してきたようであり、これから、かれらと藤井七冠との白熱戦が繰り広げられることは、真に素晴らしく、それによって将棋界の発展が進んでいくことでしょう。

 海の向こうの大谷翔平選手、日本の藤井聡太七冠、いずれも多くの人々を魅了し、誰にもできない偉業を更新されています。
 
 ここに、日本の若者の未来が潜んでいますね

 「未来は青年のもの」です(つづく)。

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 道の駅「院内」の広場にて