「80歳の壁・実践編」(3)

 後期高齢者になって、「高貴高齢者」をめざすことが非常に重要なことである、という認識を深める日々が続いています。

 そのためには、まず、自分の心身的健康をよく考え、維持していくことが大切です。

 その参考書として、和田秀樹著『80歳の壁』を読了し、それに続いて、その『実践編』を愛読しています。

 ここでは、その貴重な「助言」をいくつか紹介していきましょう。

 ①脳梗塞リスクを1週間に1パックの納豆で下げる

 日本人の長寿命の秘訣は、納豆と味噌汁のおかげだとよくいわれています。

 同じく豆類をよく食べるスウェーデン人が長寿命であることも世界の常識になっています。

 納豆は、高たんぱく質であり、ビタミンBやオレイン酸*も豊富に含んでいて「健康食材」の典型ともいわれています。

 *オメガ9系脂肪酸に分類される不飽和脂肪酸であり、オリーブオイルなどの植物油やナッツ類、動物の脂肪などに含まれる。悪玉コレステロールを抑制する効果が期待されている。

私の納豆摂取法

 以前は、ほとんど納豆を食べていませんでしたが、血糖値のことを気にし始めてからは、これを野菜と一緒に食べることをおもいつきました。

 どうやら、この納豆入り野菜を摂取すると、身体の調子がよくなり、血糖値の改善にも役立っているのではないかと実感し始めました。

 高齢化すると、なかなか血糖値を下げるのが難しくなるのですが、この納豆野菜の効果は抜群であり、そのことが2カ月に1回の血液検査にもよく反映されていました。

 おそらく、薬よりも効果的で、この野菜摂取が、私の身体にはよく適合しているようです。

 血糖値を下げる薬の摂取量を増やすよりも、この納豆野菜を日々摂取する方がはるかに効きやすい、これが私の血糖値制御法の定番になったのです。

 納豆の作用効果については、世界的に有名になっている「高山調査」が紹介されています。

 岐阜県高山地方の男女29000人を16年間にわたって調査し、1週間に1パックの納豆を食べた人と食べない人を詳しく比較したそうです。

 その結果、納豆を食べた人は、食べない人と比較して、心筋梗塞と脳梗塞を患うリスクが約25%低かったのだそうです。

 これは、納豆を毎日摂取している方々にとって非常にゆかいな朗報です。

 現代人の死因ランキングによれば、第1位がガン、第2位が心疾患、第3位が老衰、第4位が脳血管疾患であり、納豆摂取は、この第2と4に関係していて、その予防にも役立っています。

 あったかいご飯に納豆、そして味噌汁、これが朝ごはんの定番であるという方々も多くおられるとおもいますが、私の場合は、そのご飯の代わりに野菜がよく、それを昼か夜の食事の最初にいただくことが、ほぼ定着しています。

 この野菜が無農薬栽培の自家製野菜であればなお素晴らしく、これによって血糖値をここちよく制御する、そして薬を徐々に減らして大丈夫な身体を作っていく、これが、只今実行中の高貴高齢者をめざす実践ではないかとおもっています。

 こうして、まもなくやってくる80歳の壁を突破していきましょう(つづく)。

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隣の庭に咲いていた花