家 事
いつも「真に申し訳ない」とおもいながらも、毎日、研究開発に勤しむことができたのは、「ひまわり」さんの支援の「おかげ」であり、いつか、その「お返し」をせねば、ということが脳裏を離れることはありませんでした。
「家事で、何が一番大変ですか?」
と尋ねると、
「今は、洗濯物を干すのが、ちょっと時間を要します」
という返事がありました。
私の相棒の家族も、同じ問題があったようで、かれからは、
「そろそろ洗濯乾燥機を導入されたらどうですか?」
という提案を受けていました。
「どこのメーカーのものを使っていますか?」
「我が家は、T社のものですが、一番評判の良いものはP社だそうです。しかし、ちょっと高い価格のようです」
このような会話を交わしてから、しばらくの時を経て、以前と同じように、かなりの量の洗濯後の衣服を干すことが繰り返されていました。
先月になって、エアコンが故障して、それを地元の業者に見てもらった際に、ヒマワリさんは、その業者に、洗濯乾燥機ほかの見積もりをお願いしました。
その見積もりが伝えられて、私に相談がありましたので、その確認をすることになりました。
その業者の見積もりには、同じようにT社とP社のものがあり、後者の方が約3万円ほど高価でした。
おそらく、市販価格よりも、少し安くしているのであろうとおもって、その提示された価格でよいのではないかと推測していました。
そこで、まず、P社の該当機種をネット上で調べてみるとアマゾンの価格は、その地元の業者から出された価格をわずかに上回っていました。
「そうか、これで決まりかな?」
とおもいながら、その翌日に、もう一度、他のSNS上で調べてみると、同機種のものが、約10万円安いということが解かってきて、ひまわりさんに、こう回答しておきました。
「少し調べてみるので、決めるのは、もう少し時間をください」
そういっておかないと、このひまわりさんは、何事においても、一旦物事を決めると猪突猛進型モードに入っていきますので、それを、とりあえずストップしていただきました。
翌日の信じがたいハプニング
その翌日、再度確認のために、まず、アマゾンでP社の同機種を再度調べてみました。
そしたら、ここで真に信じがたいことが起きていました。
なんと、その価格が、ほぼ半額になっていたのです。
ーーー きっと何かの間違いではないか?
にわかに信じられない価格でしたので、そのことを「ひまわりさん」に告げて、もう一日検討することになりました。
そして翌日、その価格を調べてみると、やはり、半額の値段は同じでした。
ここで整理をしますと、最初に提示された地元業者の価格は、30万円ちょっとであり、少し前のアマゾン価格は、それをわずかに上回っていました。
次に価格comで調べてみると、Y販売店で19万円であり、その翌日のアマゾン価格が約15万円になっていたのでした。
「これだけ違うと、地元業者には申しわけないけど、それを2倍の価格のものを買うのは無理ですね。どうですか?」
こういって、ひまわりさんにも賛成していただいて、その購入を決めました。
これを聞かされた、私の相棒は、それこそ目を丸くして、
「なぜ、そんな格で買えたの?嘘でしょう!」
と信じられない様子で尋ね返していました。
じつは、私も未だに信じられないことであり、その価格の半減がなぜ起きたのかについては、謎のままです。
その洗濯乾燥機が、無事届いて、昨日からは、その洗濯と乾燥が順調に始まっています。
これで、ひまわりさんのかなりの家事労働が軽減されることが始まりました。
これまで、洗濯物を干していた中庭は、選択場所から10数メートルの位置にあります。
この日干しスペースが不要になり、雨で洗濯物が濡れるという心配もなくなりました。
家事労働の軽減策を執行しようとして、今回は、おもわぬ半額という「おまけ」が付きましたが、人生においては、偶に、こんな良いこともあるようで、真におもしろいものですね。
そのひまわりさん、昨年の今頃は14年ぶりに7枚目のCDづくりを行っていましたが、今年は、その8枚目のCDの構想ができ上って、急ピッチで準備が進んでいます。
この洗濯乾燥機のおかげで、その軽減された労働分を、そのCDづくりに当てていただくことができると真に幸いです。
今年、その8枚目が製作されると、当初の目標までは、残り2枚となります。
これは、ひまわりさんの、普通ではありえない、非常識の、そしておもしろい、ゆかいな挑戦ではないかとおもっています。
これまで、遊びにも行かず、飲みにもいかず、せっせと真面目にお金を貯めてきましたので、今度は、それを思い切って有効に使う年齢になってきたようですね(つづく)。

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