「一隅の灯」は宝になるか(31)
このところ、ナノプラネットゼミが定期的に開催されるようになり、先に案内したように、臨時のナノプラネットゼミも開催予定となり、このペースに報告が間に合わないようになってきました。
つまり、前回のナノプラネットゼミの報告が終わらないうちに、次のゼミの報告をしなければならなくなり、それが積ってくる恐れがあるために、その改善を次のように行うことにしました。
これからは、開催された会ごとに逐一報告することを止めて、一連の流れとして、この「OIだより」のなかで円滑に報告をしていくことに切り替えました。
おそらく、この状況が私の執筆事情に適合しているとおもわれますので、次回からは、そのスタイルで引き継いでいくことになります。
具体的には、第67回と68回の続きをまとめて記述することにします。
マイクロバブル・ナノバブルに関する過誤問題(7)
マイクロバブルに関しては、科学的根拠のない、時には嘘とゴマカシの俗説が、まことしやかに流布されています。
その代表的な意見のなかに、「マイクロバブルは喘息によくない」という否定的な主張がありあります。
それは、次のように示されています。
「さらに、喘息を持っている犬も要注意です。マイクロサイズの水泡で身体を洗うため、空気中に水泡が舞ってしまうことで喘息の症状がでてしまうことがあるので、事前に対策をする必要があります」
まず、この著者の「水泡」の用語法が適格ではありません。
水泡というと湿疹のことかと想像しますが、正確な用語法は、「気泡」です。
なぜなら、大半の容積を締めているのは気体の方であり、水ではありません。
さて、マイクロサイズの水泡で犬の身体を洗うとは、マイクロバブルが噴出しているシャワーのことだと推測できます。
市販のマイクロバブルシャワーを用いて、犬の身体を洗うと、空中に水泡が舞うのでしょうか。
ここに最初の疑問が出てきます。
洗う相手は喘息持ちの犬であり、それをマイクロバブル入りシャワーで洗おうとして、その際に、その周辺の空中にマイクロバブルの水泡がはたして舞うようになるのでしょうか?
喘息持ちの犬であれば、飼い主さんやトリマーは、空中にマイクロバブルが飛散し、充満しないように気を付けて洗うでしょう。
バシャバシャとシャワーの水が飛び散るようには決して洗わないでしょう。
それでも、注意してそっと洗っても、マイクロバブルは空中に蔓延するのでしょうか?
この方の見解は、どうやら、後者の方に傾いているようです。
これについての明察を行うには、次の2つの問題がありますので、よく考えられてください。
1)そもそも、マイクロバブルは、シャワー水のなかに含まれていることから、よほどの動的な作用がないかぎり、そのシャワー水からマイクロバブル単体が出てくることはありません。
それでも、その洗い主が、お風呂の壁を清掃しようとおもって、マイクロバブル入りシャワー水をかけまくったとします。
この場合は、一定時間、それが舞うことはありえますが、その状態は、すぐに治まります。
なぜなら、マイクロバブルは空気よりも重いのですぐに落下して落ちてしまいます。
喘息持ちの犬を洗う前に、わざわざ、マイクロバブルシャワーを風呂のなかでかけまくる飼い主はいません。
2)次の問題は、そのシャワーの中に含まれているマイクロバブルの大きさと量が問題になります。
市販のシャワー装置であれば、おそらく、そのサイズは数十㎛程度であり、その量は、毎分100ml(ミリリットル)前後とおもわれます。
これを光マイクロバブルと比較しますと、サイズは2倍、発生量は、10分の1以下になります。
これでも、マイクロバブルが出ていることにはなりますので、その機能を少しも実証せずに、誇大宣伝やゴマカシがなされています。
この程度のサイズの水泡ですと、すぐに落下してしまいまいますので空中に舞うことはありません。
また、わずかな量のマイクロバブルしか出ませんので、それで犬を洗うことはほとんど不可能になります。
そこでシャンプーを使うことになりますが、マイクロバブル入りのシャワーは、その泡立ち後のすすぎで利用されます。
この泡だったフォーム(泡)のすすぎには、上記の装置でも少しは役立つでしょう。
ここまでは、マイクロバブルについてでしたが、ここからは光マイクロバブルフォームについての利用法と喘息問題を論じることにしましょう。
まず最初に、その結論を述べておきましょう。
FOAMYを用いて、光マイクロバブルフォーム洗浄を行う場合には、喘息を促進させることはまったくなく、むしろ改善する作用が働きますので、心配はご無用です。
そこで、まず、人の場合の喘息について考察しましょう。
「喘息の原因としては、ダニ・ホコリ・カビ・ペットの毛などのアレルゲン、風邪などのウィルス感染、タバコの煙や大気汚染、ストレス、肥満、そして遺伝的要因などが複合的に関わることが知られています。
これら「刺激」を「避けることが発作の予防につながり、アレルギー原因物質への対処や感染対策、ストレス管理が大切です」
この喘息の原因と対策法は、犬の場合にも適用できます。
犬の被毛には、ダニ、ホコリ、カビ、油脂、細菌などのアレルゲン物質が付着しています。
また、各種のウィルス感染や、大気汚染、ストレス、肥満、高齢化などが、強く影響しているのではないでしょうか。
これらの原因物質や身体状況において、光マイクロバブルフォーム洗浄・ケアはどのような役割を果たすのか、これが問題の核心です。
第1に、上記のアレルゲン物資の精密洗浄を短時間に洗浄し、その後も均一でムラのないトリートメントを行うことができますので、これはむしろ喘息の原因となる物質を増やすのではなく、逆に減少させているのです。
また、各種のウィルス感染においても、それを洗浄で排出させ、同時に弱った身体をより改善側に作用します。
さらに、ストレスに関しては、それをリラックスさせて解消させ、肥満については、痩せる側に働き、高齢化した犬の生理活性を活発にしていく側に機能を発揮させています。
第2は、光マイクロバブルフォームの空中への飛散問題ですが、それが空中を舞うことは、少しもありません。
なぜなら、水槽の上部には光マイクロバブルフォームの厚い泡層が形成されますので、それによって外への飛散は防御されています。
また、犬に対しては、光マイクロバブルフォーム水のかけ流し洗浄ですから、その過程において光マイクロバブルフォームが空中に飛び出すこともほとんどありません。
第3は、光マイクロバブルフォームの洗浄過程においては、本来の洗浄とケアの両方が作用していることです。
このケアとは、犬の足や、下部、皮膚、そして被毛において、主として血流促進作用によって身体的改善がなされているのです。
すなわち、汚れた身体をきれいにしながら、同時に健康を回復していくケアもなされるという一挙両得の作用効果が働いているのです。
それゆえに、光マイクロバブルフォーム洗浄を行うと喘息の恐れがあるという方がおられた場合には、それは「まったくの嘘とごましですよ!」ときっぱりいってあげる親切が大切です。
そして、こう続けてください。
「この世の中には、嘘とゴマカシが氾濫していますが、そうであるからこそ、本物の真実豊かなものを探すことが大切ですよ!」
(つづく)。

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