「七つの星」
昨日は、7時50分に我が家を出て中津に向かいました。
杵築駅までは、D君の車で送っていただき、いつものように杵築駅8時33分発の特急ソニック16号に乗り込みました。
いつもの1号車は、ほぼ満席で、操縦席付近にわずかに空席が残っていました。
杵築駅の次の停車駅は宇佐駅です。ここのプラットフォームの向かい側には、いつも「セブンスター」と呼ばれている豪華列車が停車していて、これを眺めるのを楽しみにしています。
豪華な内装の列車であり、九州の名勝をめぐる旅の企画が組まれていますが、これには、目が飛び出るほどの料金(二人で3泊4日200万円など)を必要としており、これがかなり長く成り立っているのは、その需要があるからなのでしょうか。
このコンセプト、私には、どうも不向きのようなので、宇佐駅で、外から眺めるだけで終わりそうです。
3度の採血
中津駅には9時前に到着、すぐにK整形外科病院での内科診療を受けました。
まずは、血液の採取がなされました。
この看護士さん、元気ではきはきと喋っておられて好印象を抱きましたが、彼女の採決の腕は上手くありませんでした。
この診察を受ける度に毎回、この採血を行いますので、それを看護士の採血力量が自然に解るようになりました。
まず、その1回目、血管が通っている方向と異なって、約60度も異なる方向から針を刺しましたので、おそらく血管を指すことができないだろうとおもっていたら、その通りで、そこから、再度方向を変えて指し直したのですが、血管には触れず、採決のやり直しになりました。
「いつも、このあたりを指していますよ!」
こう手助けし、それをありがたく受け留めたのですが、そういいながら、今度は、実際に指す場所がかなりずれていて、
「今回もダメだろう!」
と予測しましたが、結果は、その通りになりました。
彼女の場合、指す場所を理解したいいながら、じつは、そこを正確に定めていなかったために、そこから数㎜も離れた場所に注射針を刺していたのです。
これでは、2回目もダメで、そこから指し直してみても、一滴の血液も採取できませんでした。
通常ですと、1回目の不成功で、ベテランと交代するのですが、この日は、同一人物による2回連続の採取不成功となり、その3回目は、男性の検査技師さんが採血することになりました。
これによって無事採血ができましたが、かれの腕は的確で、静脈に添った方向に針を、予め定めていた位置から針を入れていきましたので、すぐに採血が成功したのでした。
新記録の3回目でようやく成功した採血、「やれやれ」のことでした。
その次は、レントゲンで胸付近を撮影しました。
心臓や肺に異常がないかを調べるためでしたが、その結果は、何も異常がなく、問題ないと医師からいわれました。
血糖値の改善
最後は、内科医のG先生の診療を受けました。
いつもは、先生から、「最近の身体の調子はいかがですか?」と尋ねられ、「そんなに悪くはないですね」と返事をするのですが、この日は、そうではありませんでした。
どうやら血液を分析した結果から、「炎症」が起きているという指標の数値が出ていましたので、これを気にされて、その理由を尋ねられました。
「じつは、4日前に風邪が移ったみたいで、二日間ほど横になっていました。食欲もなく、微熱もあり、だるさを感じていました。しかし、咳はありませんでした。
それでも養生しているうちに熱も下がり、頻尿もなくなりました。
今は、ほとんど全快状態になっています」
次に血糖値の結果について報告があり、その値が大幅に下げっていたので、先生は笑みを浮かべておられました。
私は、4日前からの風邪の影響で、てっきり、この数値もよくなっていないのではないかと予想していましたが、じつは、この風邪は、血糖値には影響していませんでした。
考えてみれば、この3カ月間の血糖値の指標を表しているのがヘモグロビンA1cの値ですので、この突発の風邪の影響は受けていなかったのでした。
なにはともあれ、この値が大幅に低減して正常値に近づいてきましたので、この間の節制のかいがあったと、少々の感慨を覚えました。
病院を後にして、11時半に駅前の丸清で、いつものように昼食を家内と一緒に撮ることにしていました。
丸清で細やかな乾杯
この日は、すでに家内が先に来ていて、開口一番、「今日はどうでしたか?」と尋ねられましたので、即座に、こう答えました。
「今日は、生ビールを飲めるよ!」
これを聞いた彼女は、非常に喜んでいました。
お気に入り料理の「おまかせ定食」は、じつにすばらしいものでした。
メインは野菜炒め、ほかに冷奴、鮭の切り身、味噌汁、香の物がありました。
この野菜炒めの味がよく、久しぶりに、美味しい野菜炒めをいただいたという、うれしさを覚えました。
最後は、若いころによくやっていた食べ方である、野菜炒めの残り半分をご飯の上にかけてご飯と一緒にいただきました。
これでめでたく、いつもは残しているご飯を、すべて平らげることができました。
帰りの高速バスの発車時刻までは約2時間弱ありましたので、家内は、近くのサンリブに出かけて買い物をするというので、私は、荷物版を兼ねて、バス停の椅子に座って読書しました。
森村誠一著『棟居刑事の代行人』を最初から快調に読み進めました。
折から涼しい風が吹いてきて、絶好の読書空間のなかでここちよく過ごしました。
丁度、1時間が過ぎた頃でしょうか、家内が戻ってきましたので、今度は、中津駅構内にある、八百屋さんに立ち寄りました。
ここは新鮮な野菜をかなり安く売っていますので、いつも家内が喜んで野菜や果物を買い込んでいます。
ナメコ四袋
私も、その野菜と果物を観察しようとしていたら、若い女性の定員が、「紅はるか(サツマイモの最高級品種、80円)」が安いですよ、と声をかけてきましたので、それを5つ袋に入れてもらうと大喜びして、「今日はキノコが大安売りしていますよ」といっていきました。
そこで、エノキダケなど3種類を3つづつ籠に入れると、今度は彼女が「ナメコもありますよ」というので、それを、いう通りに4袋買うことにしたことから、彼女は大喜びでした。
また、出たばかりの梨の「秋月」と「新高」もあり、それぞれ1個づつ購入しました。
そのほかの野菜と家内の購入した野菜を含めると、かなりの野菜と果物を買ってしまったことになりました。
帰りは、高速バスですので、ここで購入し物を運ぶ苦労はありません。
こうして13時55分発の高速バス「ノースライナー」に乗り込み、約2時間の帰りの旅になりました。
約2か月ぶりのことですので、外装からは緑豊かな平原と森が交互に現れ、まことに魅力的で心が和む景色に見惚れていました。
「文庫本を読んで過ごすよりは、この光景を堪能することがはるかにすばらしい、目も心も癒される。なによりも心が躍る!」
やはり、緑の園や森の木々を観ることに飢えていたのですね。
こうして、16時過ぎに終点の大分空港に到着しました。
この日の夕方17時からは、研究員のD君と実験や研究ゼミの打ち合わせを行いました。
深い森のなかを走っていった高速バスの車窓から、素敵な緑に魅了された中津行きでした(つづく)。

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