「一隅の灯」は宝になるか(24)

    週5日の早朝学習会が軌道に乗ってきました。

 本日は、光マイクロバブルの物理化学的特性に関して、かなり突っ込んだ解明と討議を行いました。

 このテキストは、2018年に作成したものですが、これを参考にしながら、現在までの見解を加えていくと、かなり内容が充実してくることに気付きます。

 また、その問題に関して、現時点での課題も浮き彫りになり、そのより深い探究が重要であることがあきらかになってきます。

 その重要なスライドの一例を示しておきましょう。
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光マイクロバブルの物理学的特性の相互関係

 これは、光マイクロバブル技術が、「1➡n」ではなく、「0➡1」であることを裏付ける光マイクロバブルの物理化学的特性の関係を示した概念図です。

 単なる溶存酸素濃度の向上を図るという機能性ではなく、この物理化学的特性に起因する新たな、そして独創的で、さらに非常識の機能性が発揮されることが明らかになったことで、この「0➡1」技術が姿を現したのでした。

 そのすべての始まりは、光マイクロバブルが自己収縮することにありました。

 なぜ、自然に発生後の光マイクロバブルは小さくなっていくのか?

 この非常識に関する疑問が生まれたのでした。

 その最初の原因は、発生装置のなかで、その旋回気体空洞部が負圧になることにあり、それが切断粉砕されて光マイクロバブルになって発生することから、その内部はマイナス6mの負圧になっていました。

 その気泡が正圧状態のなかに噴出するのですから、その光マイクロバブルは周囲から押され始めて収縮し、負圧から正圧へと圧力を高めようとします。

 この運動が起点となって、収縮が開始されて表面張力が増加します。

 そうすると、より周囲から押されて収縮し、圧力が高まるとともに、さらに表面張力が増加するという変化を繰り返していくのです。

 また、内部圧力が高まると温度も上昇し、内部気体が溶解しやすくなり、これも収縮運動を手助けして、より収縮していくという運動が継続していくのです。

 この運動によって、上図に示しているように光マイクロバブルの負電位が大きくなります。

 この負電位が高まると気泡の内部の圧力が増すという法則を「焦電効果」といいます。

 負電位の増加は、光マイクロバブル内のエネルギーが高まっていくことを意味しますので、それによって気泡内の分子発光が繰り返されるようになります。

 非常に重要なことは、単なる気泡の崩壊過程において一度の発光が生起されるのではなく、次々に連続して発光現象が繰り広げられるのです。

 その発光回数は数百回にも達すると考えられ、その期間の一部においては、その連続発光現象が実際に観察されています。

 このように、収縮、負電位増加、連続発光という特異な物理化学的現象の出現が、「0➡1」ということができる裏打ちなのです。

マイクロバブル・ナノバブルに関する過誤問題(2)

 巷では、マイクロバブル・ナノバブルに関して、さまざまな誤った見解や矛盾が氾濫しています。

 そこで、SNS上でよく読まれている、ある記事を参考にしながら、それらを詳しく検討することにしました。

 以下は、前記事の続きです。
 
  ②マイクロバブルの犬への効果(青字の部分は引用文、番号は筆者が挿入)

  •  においの軽減

 1)普段のシャンプーでは落としきれないにおいも、マイクロバブルなら落とすことができます。

 2)においの原因である、毛や皮膚表面の汚れ、毛穴に詰まった汚れを、マイクロサイズの水泡で綺麗に洗浄してくれるので、においを元から断つことができます。


  •  抜け毛ケア

 3)抜けかかっている毛や、ブラッシングでうまく取り除けなかった毛を、浮かせて綺麗に取り除き、抜け毛を減らす効果があります。

 4)毛穴のケアにも効果があるため毛根も健康になり、本来の毛質を取り戻します。定期的に行うことで毛並みにも変化が現れ、艶やかで健康的な毛並みになります。


 この1)の見解には間違いがありませんが、その内容は浅く、かなりの理解不足があるようにおもいます。

 まず、マイクロバブル単独では洗浄力が乏しく、当然のことながら臭いを取り除くことはできません。

 この文章は、次のように記されるとよいでしょう。

 「1)普段のシャンプーでは落としきれないにおいも、光マイクロバブルフォーム(極低濃度のシャンプー溶液において光マイクロバブルを発生させたときの気泡)を大量発生させることで精密洗浄を可能にすると、臭いをよく落とすことができます」

 

 次の2)では、この筆者は、臭いの発生源についての理解が不足しています。

 臭いの発生源は、汚れのなかに棲息している常在菌であり、これを除去しないかぎり、臭いを絶つことはできません。

 単に被毛や皮膚を洗浄しても、それによって常在菌の発生過多を除去できなければ、臭いは残ることになります。

 したがって、臭いもすぐに戻ることになります。

 光マイクロバブルフォームの精密洗浄によって、臭いの戻りは、従来の1週間程度が、その三倍の3週間にまで延びました。

 それは、小さな汚れのなかで臭いの発生源となる常在菌を除去できたからであり、この差は非常に大きなものとなりました。

 3)は、非常に整合性が取れていない文章です。

 まず抜けかかった毛などをマイクロバブルが浮かせて取り除くと記されていますが、いったい、マイクロバブルがどのようにして毛を浮かせ、抜け毛を取り除くのでしょうか?

 そのことがきちんと解説されていません。

 おそらく、次のようなことがいいたかったのでしょう。その修正文を示します。

 「光マイクロバブルフォームが抜けかかった被毛の汚れに付着して、その流動によってその抜け毛を洗い落としてしまうのでしょう」

 その文章に続く「抜け毛を減らす」ことは、別の問題であり、「抜け毛を洗い落とす」こととは関係していません。

 抜け毛を減らすには、被毛や皮膚の汚れをきれいに洗浄し、保湿成分も豊かに供給し、被毛の生育環境を整えることで初めて可能になります。

 上記の原文は、前半と後半で関係しない内容をつなぎ合わせていますので、理解に苦しむ文章になっています。

 4)では、「毛穴のケア」とは何かが解説されていません。

 どのようにして毛根の健康を実現させ、本来の毛質を取り戻し、艶やかな毛並みを確保するのかが明らかにされていません。

 以上のように、光マイクロバブルや光マイクロバブルフォームを用いての洗浄技術の知識を、表面的な聞きかじりで理解したうえでの叙述になっていることから、少しも説得力がなく、到底読者に役立つ記述には至っていません。

 この水準を向上させていかねばなりませんね! 

 次回は、この問題に、さらに分け入ることにしましょう(つづく)。

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光マイクロバブルフォーム洗浄中のワンちゃん