「一隅の灯」は宝になるか(16)
水無月(みなづき)に入りました。
これで2025年も半分近くが過ぎ去ろうとしています。
時の速さは光陰の如くであり、それに対して学問を進める速度は遅々としています。
それでも一歩一歩と着実に積み重ねていくしかなく、その遅さを嘆くのではなく、蛍雪の確実さに喜びを見出すことが重要ではないかと思い聞かせています。
さて、先週から新たな材料を加えての実験が続いています。
この実験開始の当初においては、何か新たな究明があるのかもしれないと想像していましたが、実際は、そう甘くはなく、それが浅薄なものでしかなかったことを思い知らされています。
しかし、究明されてきた科学的現実を前にして、そこに設定していた仮説の甘さが明らかになるにしたがって、そこに次々と工夫を凝らして、それを克服していこうという試みがいくつもなされていきます。
こうして、そこに潜んでいた秘密のベールが1枚、1枚と剥がされていきます。
けれども、その全貌は未だに見えないままで、時が過ぎていく、それが先月後半からの一時でした。
やはり、この光マイクロバブル・界面活性剤に関する科学的究明には、系統的な探究とそのための時間が必要であり、ますます、心して懸命に取り組む必要があるように認識し始めています。
「eニュースレターNPRI」
そんななかで、大成研究所としては、最新の成果を報告し始め、それを「eニュースレターRNPRI」を発行することになりました。
すでに発行済みの第一号において、その目玉は、光マイクロバブルフォームの発生量が驚くほどに多かったことでした。
これを具体的に示して、ばそれが抜群に優れたワンちゃんの洗浄に寄与していることを明らかにしました。
また、その第二号の草稿を仕上げ、その近日中における遂行の段階に入りました。
ここでは、今度は、その発生量の莫大さとは反対に、その個々の光マイクロバブルフォームのサイズが非常に小さいことを示しました。
おそらく今週中には、その関係会社への送付を終え、適切な宣伝および拡散が図られていくことでしょう。
この「eニュースレター」の目的は、当面、ペット業界において進行し始めたミニイノベーションの支援を行うことを目的にしており、とくに、その洗浄技術にかんして、科学的な裏付けと理解の進化を図ることをめざしています。
現在、静かに、じわじわと進行している、このミニイノベーションにおいては、世間でよくいわれてきた『百匹目の猿現象』によく似た現象が起こっており、それを誘起させた核心的技術が、抜群に優れた光マイクロバブルフォーム洗浄法です。
これが、なぜ抜群に優れているのか、トリマーのみなさんの本技術に関する関心が、なぜ燎原の火のように自己拡大しているのか。
これらの謎を科学的に解いて、その印象を科学的理解と納得の段階までに高め、そして深めて確信にまで到達していただくことが重要です。
引き続き、D君との共同研究を実践しながら、新たなイノベーション技術の探究をめざし、その成果を電子ニュースレターと本ブログで明らかにしていくことに努めます(つづく)。
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