2025年が動き始めました(3)

 早くも2025年の四半分が過ぎようとしています。

 月日の過ぎる早さに比して、私の為していることの遅さに戸惑いを覚えながらですが、その末日を迎えて、今月のガイダンスを試みることにしましょう。

 海の向こうでは、今年も東北の水沢出身の大谷翔平選手が、早くも注目を集めています。

 これに続いて、同じく東北の陸前高田出身の佐々木郎朗希選手、そして岡山の備前市出身の山本由伸選手も大活躍しています。

 これらの日本の若者たちの奮闘に励まされていることを嬉々としながら、今月のガイダンスを行いましょう。

「緑砦館物語
 
 すでに365回を達成した長期連載記事です。

 昨年秋以来、かなりせっせと、ここでアグリ作業を持続させてきたことから、今では、食べきれないほどの自家製野菜の収穫が続いています。

 なによりも喜ばしいことは、これを中心にした摂取によって、本来なかなか低減しない血糖値(ヘモグラミンA1C)の値が一挙に正常値に戻ったことでした。

 具体的には、約半年前に7.6であった値が、正常値の範囲内である6.2という数値を約4カ月間維持できたことから、すっかり健康的になりました。

 加えて、納豆菌を各水路に少量注入したところ、これもより顕著な作用効果があったようで、その有無の比較で成長の優位性が認められました。

 この納豆菌効果が野菜において認められたことから、それを野菜のみに留めておくのは「もったいない」とおもって、私自身も、その野菜を用いた納豆サラダを毎日摂取するようになりました。

 これぞ、相乗効果というものでしょうか、より体調の改善が進んだようにおもわれます。

 本日は、その溢れ気味の自家製野菜を家内がかなり大量に収穫して、近所のみなさんに「お裾分け」して相当に喜ばれたそうです。

 野菜が高騰している折ですので、各家庭において生のままで召し上がられたそうです。

 しかし、一方で嬉しいことだけではありません。

 春の陽気と共に、野菜に寄生する害虫どもが出始めており、これを放置して、結局は野菜をダメにしてしまうという例年の反省もあり、今年は早めに収穫して虫がわく前に食べてしまおうと家内と話し合っています。

 また、次に備えて、すでにサヤエンドウ、サニーレタス、ビタミン菜、パクチー、バジル、フダンソウなどの苗も、かなり大きく育ってきましたので、これらを移植する時期をも迎えていて、これから一汗、二汗かくことになりそうです。

 緑砦館とは、文字通り、緑の砦の館という、私が命名した造語ですが、この砦をより発展させて春を謳歌し、そして若夏を迎えようとおもっています。

「古代史におけるイノベーション探訪(5850回記念)

 名著『世界史の原理』(茂木誠&宇山卓栄)に啓発されて、古代史を勉強してみようという気になりました。

 歴史は、民族と文明の衝突によって形成される、日本史は世界史のなかで成り立っているという両氏の指摘は非常に優れていて的を射ているとおもいました。

 もう一つの重要な問題意識は、どのような人物が、どのようなイノベーションを起こしてきたのか、マット・リドレーがいう「人類史のなかのイノベーション」を、日本の古代史なかで探求してみたいことにありました。

 すでに第二回の記事において、三内丸山遺跡における六本柱遺構や古代の出雲大社などの巨大構造物について言及しました。

 それらには、驚くほどの技術力が発揮され、その土台には、多くの人々が豊かな生活を営んでいたことが存在していました。

 縄文時代は、1万年以上も続き、そこでは、豊かな森での狩猟、海を通じての広い交流、異文化を有した渡来人たちとの交流と同化、そして豊かな文化形成など現代人にとっても驚くようなみごとな生活と文化、宗教が成り立っています。

 本記念シリーズでは、古代史におけるみごとなイノベーションの数々を探索し、その英知に出会うことを楽しみにしています。

「須らく雫の石を穿つ如くⅡ(5555回記念)」

 来る4月19日に、中津市で「『須らく雫の穿つ如く』考-光マイクロバブルと高野長英-」の講演を行うことになりましたので、その準備をそろそろ始めるころとなりました。

 もともとは、学生時代に愛読した西口克己『高野長英上・下』に小さくない刺激を受けたことに端を発し、その二巻を学生たちが何度か借りていって無くし、さらに、それを買い足して、そして手元には見当たらないことになってしまったという経過がありました。

 その後、鶴見俊輔の晩年の作として『評伝・高野長英』があることを知り、これを読破して、さらに高野長英という人物の凄さを理解することになりました。

 しかし、この評伝書の所在も不明になり、今では、その二冊目を机上に大切に積んでいます。

 このなかに、高野長英が伊予藩の伊達宗城に招聘されて開設した「五岳堂」という塾があり、その学則が一番優れた業績だと鶴見俊輔がいっていたので、そのことに注目して読み返していると、その第一条に、この「須らく雫の石を穿つ如く」という文句がありました。

 ここには、この文句の前に、「西洋の文書にあるように」という前置きがあり、それでは、この文書が何なのかを探索してみようという気持ちになったことで、私の高野長英研究が本格化したのでした。

 折から、中津の大病院のK先生が、『水滴は岩を穿つ』、『続水滴は岩を穿つ』という分厚い書を発刊されていましたので、その文句のルーツのことをK先生に尋ねてみました。

 先生は、それは、  おそらくシーボルトに由来しているのではないか、というヒントを示してくださいましたので、それからは、長英だけでなく、その師であったシーボルトについても探究を重ねることにしました。

 おかげで、シーボルトと高野長英の関係を改めて調べることになり、その師弟関係の深さとそこから生み出された成果を学ぶことができました。

 このなかで、私が非常に興味深い知見を得たのは、シーボルトは日本研究を通して自己形成と自立を果たしていったことであり、その弟子はの長英は、その師の指導によって自己形成と自立の土台を築いていったという、互いに有益な相関関係を有していたことでした。

 またK先生は、長英が中津藩の村上藩医のところに滞在した時に、次の趣旨の言葉を残していたこと文書が、つい最近発見されたことを指摘されていました。
 
 「人生において、後で後悔するのであれば、それを最初から行なわないようにせよ」

 この人生訓は、上述の「須らく・・・」の文句と共に、長英の心境を知るうえで非常に重要といえますので、この源流を引き続き探索していくことにしましょう。
 
「老いの覚悟と生き方Ⅱ(5650回記念)森村誠一氏を偲んで」
 
 なぜか、若いころから、森村誠一さんの推理小説をこよなく愛読してきた私ですが、そのことを直に森村誠一さんに継げると、『ケルンの一石』というサインをにこやかにしてくださったことをおもいだします。

 先日は、770万部という大ベストセラーになった『人間の証明』において颯爽と初登場した棟居弘一良刑事の第13巻シリーズの約半分を読み進めた感想を認めました。

 森村小説の面白さは、その推理の複雑性と思いがけないきっかけや物品によって、その深く険しい謎が徐々に解けていくことにあり、その主役としての棟居が、鋭い直観によって洞察をしていくことにあります。

 この途中からは、穂高登山において偶然知り合う仲になった本宮桐子さんが登場しています。

 棟居は、彼女の父親が殺された事件の犯人を逮捕することによって、その後も彼女と親しく交流するようになります。

 この彼女もまた、独特の直観力を持っていて、その推理がヒントになって、犯人を追跡していくという相乗作用が描かれていて、いわば二人三脚の「謎解き」が、ますます、この小説の面白さを深めさせています。

 おそらく、この名コンビの発想が、今後も活かされ、ますますおもしろさを増加させていくのではないでしょうか。

 また、かつての妻と娘を殺された棟居は、二度と伴侶を持たないと決意し、どこまでも刑事の道を全うしようしていますが、そこに桐子が登場してきて、その決心が人間らしくわずかに揺らいでしまうところにもなごやかさを感じます。

 すでに、この刑事シリーズの最後の13巻までを買い揃え、その読破をめざしていますが、これ以外にも棟居刑事ものが何冊もあるようで、その全読破をめざし、その暁には、今は亡き森村さんにもう一度「ケルンの一石」というサインをしていただきましょう。 

「光マイクロバブル・イノベーション(5500回記念)」

 いよいよ、本番の第三幕が切り落とされました。

 マット・リドレーによる「イノベーションの本質論」を踏まえながら、具体的な光マイクロバブルイノベーションの成就と進化の過程を探究していこうとおもっています。

 すでに、この分野においては、亡き船井幸雄氏がよく指摘されていた「百匹目の猿現象」が起こり始めているようで、そのことが、このイノベーションの発露になっているのではないかと推察しています。

 その意味において、この考察は重要であり、この上もなくおもしろいことでもありますので、これから楽しく臨んでいくことにしましょう。

 また、そのイノベーションに、私自身が、どのように寄与していくのかという、さらに興味尽きない問題も関係していますので、その隊列の一員として参画することにも小さくない意義を覚えています。

 おそらく、今年は、そのイノベーションの灯りによって、その一隅を照らすことができるかもしれませんので、その様子を紹介していけるとよいですね(つづく)。

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ハゴロモジャスミン(前庭)