『80歳の壁』(2)
和田秀樹著の『80歳の壁』を読み進めています。
平易な文章であり、かつ本質を突いた解りやすい解説が、よく読まれている原因でしょう。
この著書の中で、新型コロナウイルス感染において、高齢者の死亡が多かったことが指摘されています。
なぜ、高齢者において死亡率が高ったのか?
「感染者の致死率は年齢が上がるにつれて高まる。40~50代は0.03%、60代は0.32%、70代は0.94%、80代以上は3.48%(2022年2月17日、朝日新聞)」
これを40~50代において基準にすると、その倍率は、順に約10倍、30倍、100倍となります。
累計死亡者全体に対する80代以上は59%、70代が23%、60代が9%となっていました。
このように高齢者において顕著な死亡率の増加傾向に関して、和田医師は、免疫力の低下が原因となったことを指摘しています。
ワクチンの接種に関しては、非常に熱心に喧伝されましたが、その一方で、免疫力を低下させない、あるいは免疫力をアップさせることに関してはほとんど無策であったのではないかとされています。
新型コロナウィルス感染ワクチンに関しては、私にも関心がありました。
まず、それをどう受け留めるかを深く考えました。
高齢者であり、持病もありましたので、これらにどう影響を及ぼすのか、これが重要な問題でした。
次に考えたことは、その感染が、住居のある大分県国東市にまで及ぶのか、その確率は、どの程度なのか、についてでした。
おそらく、この国東において新型コロナウィルス感染感染が蔓延するようになれば、日本中が、その感染で覆われてしまうことになるだろう。
そう考えると、ここは、最もその感染拡大が起こりにくい処なので、その地理的社会的条件を、どう考慮すればよいのか、これらも重要な因子になりました。
その結果、私たちが下した結論は、そのワクチンの接種を完全に回避することでした。
ここ国東においても、ほとんどの方々がせっせとワクチンを接種していましたので、私たちの行動は、非常に奇異なものと受け留められていました。
「なぜ、ワクチン接種をしないのですか?
今だったら、すぐに受けられますよ!
私は、ワクチンを接種しましたので、新型コロナウィルス感染を予防することができますよ!」
わざわざ、このようにいって来られる方もおられました。
それでも、何か、それが馴染まないものではないかと直観的に感じて、それを受けての万が一のリスクと、それを受けずに新型コロナウィルス感染を患うリスクとを比較しました。
そして、後者の方が私たちに合っているのではないかと判断しました。
この感染は、孫が通っている国東市の保育園やすぐ隣の方の家族にまで及んできましたが、結果的に、私どもが感染してしまうというリスクは発生しませんでした。
この問題に関しては、少なくない方々における後遺症的な患いが出現していることがネットにおいても報じられています。
また、その摂取に伴って巨大な利権と関係していたという否定的リスクも明らかにされています。
それゆえ、必ずしも楽観的な結果のみではなく、かなりの否定的問題もあったようですね。
感染防御だけでなく免疫力のアップをめざした
この判断は、単にワクチンの接種を回避するだけでなく、同時に、免疫力をアップさせるにはどうすればよいのか、また、それを考えるだけでなく、実際に、どう実践していくのかが試されることになりました。
その具体的な実践例は、本稿における「超高齢化社会を生き抜くために(3900回記念)・免疫力アップ作戦」において67回もの連載を続けて紹介してきました。
このなかには、さほど役に立たなかったことが一部ありましたが、その大半は、私にとっては非常に有益なものばかりでした。
意識的に考え、その結果を具体的に実践していくことは容易なことではありませんでしたが、そのアイデアをひらめくと、それが結構意外なほどに有効であったこともかなりありました。
この免疫力アップについては、その大切さを和田医師も強調されており、その社会的対応がほとんどなされなかったことが、上記の高齢者の多数の死亡者の出現に結びついたのではないかと判断しています。
今振り返れば、今回の新型コロナウイルス感染下において、そのワクチンを回避するとともに、同時に免疫力アップをの方法を研究し、その実践を持続してきたことには貴重な教訓があったようです。
和田医師は、高齢者(幸齢者)は、「老いを受け入れ、好きなことを行なう」ことがよいと推奨されていますが、今回の新型コロナウイルスにおける私たちの対応は、この言葉の通りを実践していたようにおもわれます。
これから、再び、新型コロナウイルスのような感染の恐れがありますので、よき教訓として記憶に留めておく必要がありますね。
みなさんも、自らの免疫力アップを指向されてください(つづく)。
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