2月の緑砦館(3)
 
 先日、株式会社ナノプラネット研究所のYO社長と一緒に、懸案だった緑砦館1のAレーンに新しいポンプの据え付けと、それに伴う配管作業を終えました。

 その後、このAレーン稼働のために、次の諸準備を重ねてきました。

 1)Aレーン上に置いていた10個の苗育成用のプランターの移動を行いました。

 そのために、緑砦館1の北西の隅にある棚の整理を行って、そこに置くことにしました。

 当初は、この棚の上段のみを使用する予定でしたが、家内が、下段の資材の整理もしてくれましたので、両段の使用が可能となり、これらに、プランターのすべてが収まりました。

 ここは、ひねもす日当たりがよく、苗たちが喜んでいました。

 2)そのプランター撤去の後で、Aレーンの上板の清掃を行いました。

 同時に、上板の下にある5つの水路(長さ8m)の清掃を行いました。

 上板を付けたままでの清掃なので、上流端から水道水を流し、下流で、小型水中ポンプで吸水して流れを形成させて底部の堆積物を流下させるという方式を採用しました。

 しかし、これがかなり時間と労力を要し、結構な粘りの作業となりました。

 3)最後は、上板の固定を行いました。なにせ手作りの上板ですので、不揃い部分があり、しかも長年の使用で、破損した部分もあり、それらの修復をしながら、シリコンで固定していきました。

 これらを終了し、いよいよAレーンのポンプ稼働による光マイクロバブルの発生実験を行いました。

 無事、ポンプは稼動し、水路内の水を循環し始めました。

 じつに、約半年ぶりの稼働でした。

 同時に、Aレーン上流に設置している光マイクロバブル発生装置の空気吸入の調整を行いました。

 この発生が十分でないと、植物活性は起こりませんので、本レーンの最も重要な部分といえます。

 古い空気コックが備わっていましたので、その通気孔を開いて、そのコックの開き具合を逐一調整していきました。

 残りは、循環に伴う漏水はないかを確認し、それが最下流にいてわずかにありましたので、その防止を行いました。

 これで正常化しましたので、ほっと一安心しました。

 早速、家内が、プランターで育った苗を下記のように移植してくれました。

 このAレーンの苗移植可能な総数は644株であり、これに上流端にある隙間空間を加えると、その総数は約700株を超えるでしょう。

 これから、種の購入、浸潤、播種、苗床への移植、再移植へと再び作業が開始されることになります。

 先日の積雪を伴う寒冷も過ぎ去って、本日は、南国特有の春の気配が漂っています。

 これに伴って、3つの緑砦館も、それぞれに爽やかな彩りを増していくでしょう。

 今週の注目野菜・セリ

 まずは、本日のセリの栽培の様子を示しておきましょう。

 先月から、この緑砦館1のBレーン下流において、あちこちに目が出てきて、それが徐々に成長し、今や、この下流の一部がセリで覆われるようになってきました。

 もともと、この最下流端にはマコモを栽培していたのですが、それがセリによって凌駕されてしまったかのように繁殖がなされています。

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セリ(緑砦館1Bレーン)
 
 当初は、セリの葉の色が薄く、養分不足の状況になっていましたが、ここにきて、緑色を増してきました。

 これは液肥の追加によって改善されたのではないかと推察しています。

 セリの繁茂は、この下流端における長さ30㎝ほどの6つの水路スペースと、その上流における栽培孔から成長してきたものの2つがあります。

 後者は、下流端にあったセリが、水路のなかを伸びて、孔の光を求めて顔を出したものであり、その成長は自ずと制約されていますが、これから、徐々に元気さを増してよく伸びてくるでしょう。

 このセリの収穫において、私の楽しみはセリ粥をいただくことです。

 香り豊かなセリの風味と粥がよく合い、これだけで満足できるからであり、それだけで豊かなおもいに浸ることができます。

ミントの思い出

 さて、この水面下において茎が伸びて立派に育ったスペアミントのことを思い出しました。

 これは、小さな小型の栽培装置が長い間放置された状態において、隠れて成長した一種の水中茎でしたが、これを取りだして育てると、その背丈は1m以上になり、その葉も巨大化して(葉長10㎝前後)、よくミント茶を楽しんだものでした。

 このミントは、前庭にたくさん生えていますので、このセリと同様に、その巨大化を再現してみるのもおもしろそうだとおもっています。

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本日のアグリ作業(2月11~13日)
  
 1.緑砦館1のAレーンの整備(11日)

 1)プランター移設のために、緑砦館1の西北の棚の資材を整理して移動しました。

 2.緑砦館1のAレーンの整備(12日)

 1)Aレーンの上板の清掃、固定、水路の清掃などを行いました。 

 3緑砦館1のAレーンの稼働と移植(13日)

 1)Aレーンの稼働を行い、上流端の空気コックを調整し、光マイクロバブルの発生を確認しました。

 2)大葉シュンギク16株と水菜1株を移植しました。
 
 これらの作業を終えて、緑砦館1のBレーン下流のスペースを確保し、ここでコーヒータイムを設け、ともにCD演奏を聴きながら寛ぎました。

 爽やかでゆかいな一時となりました(つづく)。

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  緑砦館1のAレーン