ブンタン
  
 年末に、お隣のMさんから「ブンタン」のお裾分けがありました。

 ブンタンとは、大きなミカン類のことであり、中身の黄色いものをかったものをいい、これが赤みがかると大分では「ザボン」といっているようです。

 大分では、この皮の砂糖漬けが有名で、幼い頃にはよく食べていました。

 それを仏壇の前に飾っていましたので、そろそろ「食べごろ」かと思って剥いてみました。

 外皮の下は白くて厚い中皮があり、その奥に大切そうに袋の部分がありました。

 今の私にとっては、これらを丁寧に剥いて食べるほどの器用さはありませんので、包丁で切りながら、それを部分的に取り出して味見をしてみました。

 予想以上に甘く、酸っぱ味もほどよく、瑞々しく、

 「これは上質のブンタンだ!」

と感心しました。

 これは、無農薬栽培だそうで、そのせいで、この上質の味になっていたのかもしれません。

 これをいただきながら、お隣のMさんの顔を思い出しました。

 最近は、寒さのせいもあり、なかなか顔を見る機会が減っていますが、やや体調を崩されているということだそうで、心配していました。

 さて、この分担を試食してみたものの、一度にたくさんはいただけませんので、これから、何回かに分けての賞味になるでしょう。

 また、家内にも手伝って賞味をしていただきましょう。

 おそらく、この分担の「お返し」は、年の瀬にMさんに「山形のリンゴ」を「お裾分け」したからだと思います。

 そこで、今度は、こちらの方がお返しをする番です。

 幸い、まだ、その「山形のリンゴ」を光マイクロバブル水に浸けて美味しくしたものがありますので、二度目になりますが、それを近々届けることにしましょう。

 Mさん、本年もよろしく「付き合い」をお願いいたします(つづく)。

タイトルなし

ブンタン