生きていたアコウ
一昨日、家内が地元のスーパーに立ち寄り、「アコウ(キジハタ)があった」と喜んで買ってきてくださいました。
このスーパーでは、アコウという高級魚が、しかも大変安価でよく販売されています。
これは、都会では考えられないことです。
早速、新鮮なアコウだから、刺身にしていただこうと、家内が捌き始めました。
ところが、その最中に、彼女は、何度も大きな嬌声を上げていました。
パックに包まれていたアコウが、飛び跳ねて口をパクパク開け始めたからでした。
私も、吃驚して、そのアコウを見ましたが、たしかに動いていて、それがなかなか止みませんでした。
このような経験は初めてのことでした。
おそらく、生きたままのアコウを、そのままパック詰めにして店頭に出し、それを家内がすぐに買ってきたことによって起きた現象ではないかと思われますが、大変珍しいことでした。
そのアコウの写真を示しておきましょう。
やや小ぶりですが色つやもよく太っています。
これが2匹で699円であり、真に信じられないほどの安さでした。
しかも、この時点においても生きていたのですから、都会では、これよりは数倍の価格帯ではないかと思われます。
生きていたアコウをいただくのは初めてのことですので、その刺身の味は、これまでの記憶に残っている味なのか、それとも、味わったことがない未経験のものなのか、非常に興味津々でした。
「刺身の味は、どうですか?」
「これまで、何度かアコウを食べてきたけど、これまでとはまるで違うね!
身が硬いが、弾力もあり、味も絶品、最高水準の旨さがありますね!
やはり、新鮮なアコウの味は格別ですね」
せっかくのことだったので、白ワイン四半グラスと一緒にいただきました。
こうして格別のアコウをいただいてゆかいになったところに、さらにより格別の吸い物が出てきました。
「久しぶりのアコウの吸い物、これは絶品ですね!」
「そうでしょう!アコウの吸い物は、すばらしいですね」
こうして楽しい夕食をいただくことができました。
真冬の新鮮アコウは、身が引き締まって、いつもよりは硬かったが、それは弾力のある硬さであり、うま味は最高水準のものでした。
このような高級魚が格安で得ることができる国東の海の幸を、改めて感激し喜び合いました (つづく)。
コメント