大晦日の「緑砦館」

 2024年の大晦日の朝は、おだやかな快晴、風もなく暖かな冬の日です。

 早速、緑砦館1~3に出向いて、光マイクロバブル発生のスイッチをONにしてから、野菜たちをじっくり観察してきました。

 今年は、少し出遅れて11月から一念発起し、この大晦日と正月に備えて、光マイクロバブル水耕栽培に挑戦してきました。

 その途中で、ホームセンターにおいてレタスやセロリなどの苗の購入もでき、それらが成長して、この年末を待たずに摂取できるようになりました。

 また、昨日は、里の駅に立ち寄った息子がクレソンを買ってきてくださり、その約80株を、すぐに移植しました。

 これで、移植したクレソンの数は、合計で約150株に達しました。

 この27日に移植したクレソンの葉を摘まみ、試食してみましたが、あの嫌味と不味さがほとんど消えかかっていましたので、明日の正月元旦には、クレソンサラダをいただくことができるでしょう。

 これは、せっせと緑砦館においてアグリ作業を続けてきたご褒美のひとつかもしれませんね。

 最近の緑砦館において、もう一つの話題はスプラウトの光マイクロバブル栽培のことです。

 偶々、ブロッコリー(スプラウト)の種がかなり多くありましたので(おそらく家内が勝ったのではないか?)、それを栽培してみることにしました。

 最初は、野菜栽培用の土に播種して育ててみると、やや時間はかかったものの立派にスプラウトができて、その試食を行いました。

 よい香りとピリッとした味もして、これは、よいではないかと思いました。

 その後、水耕栽培用の籠においても、この播種を行い、より良質のスプラウトが得られることが判明しましたが、これについては、さらに実験を重ねる必要があるように思われます。

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焼き肉用レタス

須らく雫の石を穿つ如くⅡ(5555回記念)
 
 今年は、高野長英の宇和島藩における塾(五岳堂)における学則第一条に示された「須らく雫の石を穿つ如く」に関して、かれ自身が、「西洋の諺にあるように」といっていることから、その文献調査をしてきました。

 これに関して中津のK病院のK先生に尋ねたところ、おそらくシーボルトに関係した文献ではないかという意見が得られたことから、長英と共にシーボルトについても文献調査を行うことになりました。

 これらが契機となり、高野長英とシーボルトについていろいろと調べながら、その都度、K先生と歓談を繰り返しているうちに、来春に、中津で講演をしてほしいという依頼があり、長英とマイクロバブルのことを話すことになりました。

 最近になって、吉村昭著の『ふぉん・しいほるとの娘』上下巻(約1000頁の大著)を大変おもしろく読み、今は、同著者による『長英逃亡』上下巻を楽しんでいます。

 これらの小説を含めて、その醍醐味は、主人公の考えや行動をどう深く描くかにありますので、これらの著作は、シーボルトや長英の人間らしさを学ぶよい参考資料となりました。

 また、これらの優れた人物とその継承者たちによって、日本の学問は大きく発展し、次の時代を切り拓く礎になっていったことが非常に重要なことでした。

「ひまわり(5700回記念)」

 このテーマは、長い間、それをどのように表せばよいのかを考え続けてきたこともあり、その切り出しが、なかなか容易ではありませんでした。

 そこで、その切り出しにおいては、映画「ひまわり」で写されたウクライナ地方のひまわり畑のシーンを採用しました。

 この広大なひまわり畑のなかを主人公のソフィア・ローレンが夫を探し歩くシーンを想い起しながら、その執筆を行いました。

 また、このひまわり畑のシーンは、オフコースの小田和正さんの歌においても大きく流されました。

 さらに、ひまわりといえば、ゴッホの代表的作品であり、この実画を私は、二度、ミュンヘンにあるノイエ・ピナコテーク美術館において拝見しました。

 この時の私と子供たちの感動は、大変なもので、とくに子供たちは、他の絵画を一切見ないで、このひまわりを見つづけていました。

 ゴッホは、パリで絵画を修行し、画家としての自立をめざしてアルルに向かい、このひまわりを描き続けました。

 アルルの明るい陽射しに照らされた農村風景は、かれがあこがれていた日本と同じだと考え、その喜びを噛みしめながら、アルルの情景を描くことに没頭していきました。

 ひまわりは、アルルのゴッホの家に友を呼んで、共同の絵画活動を行うために、かれらを象徴的に表そうとした意図があったようで、この7枚を描き続けることによって、画家としての自立がなされていきました。

 自立をめざして画家としての成長の過程において描かれた「ひまわり」、これは真に素晴らしく芸術的に優れていました。

 さて、本記事は、映画「ひまわり」から、オフコースのコンサート、そしてゴッホの絵画と進んできましたが、これから、新たな「ひまわり」を登場させることになります。

 前三者は、この第4の「ひまわり」のための序曲といってもよく、これから、そこに分け入っていく予定です。

 以上、これで、2024年を振り返りながら、本ブログのガイダンスを行うことになりました。

 それでは、みなさま、ご幸福のよい年を迎えられてくださるように念願いたします(つづく)。

 
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チェッカーベリー