緑砦館(GFH)オアシス(1)

 今年の夏も異常高温のために、緑砦館における野菜栽培を中断せざるを得ませんでした。

 11月になって、ようやく緑砦館におけるアグリ作業を再開し、年末から年始に備えての野菜栽培を開始しました。

 以後、緑砦館1のBレーンから整備を行い、そこに移植を開始しました。

 次に、緑砦館1のA水路、そして緑砦館3のCとAの水路、さらには緑砦館2のAとBの水路、緑砦館1のB水路と続き、それぞれにおいて光マイクロバブルを発生させてきました。

 一方、プランターにおいては、光マイクロバブル水に浸潤した種子の播種を行い、それらが苗として成長するにしたがって、順次、上記の水路への移植を済ませるという作業を実施してきました。

 おそらく、この移植数は1000株を超えているのではないかと推測していますが、未だ、それらの多くは収穫サイズには至っていません。

 しかし、これに間に合った一部のサニーレタス、シュンギク、セロリ、巻きレタスなどがあり、年末年始においては、これらの初摘みを楽しむことができるでしょう。

クレソン探し

 そんななか、大分空港の近くの里の駅「むさし」において早くも「クレソン」が店頭に並んでいることを知り、家内が電話をして尋ねると、「すぐに売り切れるので、開店早々に買いに来てくださいと」といわれました。

 そこで昨日、クレソンを買おうと、「むさし」に行くと、店頭にはクレソンがなく、「今日は乳化していない」という返事があり、落胆して店を出ました。

 そこで、安岐町のNホームセンターに何か苗はないかと探しに行ったのですが、ここでも苗らしきものは皆無で二度目の「がっかり」を味わいました。

 こうなったら少し意地になって、帰るついでに、3つ目の里の駅「ふるさと市場R213」に寄っていただきました。

 ここには、ダイコンやニンジン、自然薯などがあり、値段も安いので、それらを籠に入れ、さらには、新鮮なマコモガレイも1枚350円で売れれていましたので、その2枚を購入しました。

 そして、その店の売り台の最後のコーナーに真に立派なクレソンを3袋見つけ、小躍りしながら、それらをすぐに籠に入れました。

 2か所においてクレソンに出会わなかったことから、これを見つけた時には、「ちょっとした奇跡みたいなことが起きた」と嬉しくなりました。

 しかも、立派に成長した大きなクレソンばかりでしたので、これも気に入りました。

 これによって少し気持ちが大きくなったせいでしょうか、ここで評判の巻き寿司を5パックも購入し、そのうち二つは身内と知人に差し上げ、そして残りは家族でいただくことになりました。

 帰宅してすぐに、購入したクレソンを水に浸け、それらを小分けして剪定し、それらを緑砦館1他に移植しました。

 移植した総株数は83でした。

 このなかには、一本の葉つき細茎状態にしたものもあり、これらに根付いて新たな株に成長してくれるとよいな期待したものもありました。

 その後、一日が経過して、それらを観察していますが、いずれも、萎えることなく元気そうに水分を吸っていますので、その期待度は増しています。

 これらが上手く定着すれば、相当数のクレソン栽培が可能になりますので、来月には、その試食も可能になるでしょう。

 ところで、このクレソンの仕分けと選定の際に、少しの葉が切れて残り、それらを試食することができました。

 どんな味がするのか、非常に興味津々で噛んでみました。

 香りは、新鮮で申し分なく、クレソン特有の辛さがありました。

 しかし、噛むほどに、嫌味が出てきて、不味さを感じるようになりました。

 見てくれは、申し分ない姿なのに肝心の味の方が好ましくない、これでは、クレソンを存分に賞味することはできないと思い、その試食を中断して、残りを光マイクロバブル水に浸潤させました。

 そして数時間後に再び試食を再開、こんどは、その嫌味と不味さがかなり解消されてはいましたが、それでも、十分に美味しいという段階には達成していませんでした。

 おそらく、この嫌味と不味さの成分は、その生息地に流れている水のせいであり、その汚濁物質を吸収しながら生育したせいであろうと推測しました。

 これらの嫌味と不味さは、光マイクロバブル水耕栽培によって解消できますので、移植した苗の定着と共に、その生育を待つことにしましょう。

クレソンの思い出

 振り返れば、光マイクロバブルクレソンとの出会いは、前職場における卒業研究生のお母さんから一株のクレソンをいただいたことにありました。

 それをマイクロバブル実験中の池に入れて育てると瞬く間にクレソンが広がって育ちました。

 ある夕方、そのクレソンを一束採取して家に持ち帰って食べたところ、その美味しさに驚きました。

 その日以来、毎日のように、そのクレソンを採取しては持ち帰って採取することを繰り返していきましたが、私が摂取する量よりもクレソンの繁茂の方が速く、池一面にクレソンガーデンができたことを印象深く覚えています。

 以来、有名どころのクレソンの味を比較してみましたが、この光マイクロバブル栽培のクレソンに相当する美味しさのクレソンを見出すことはできませんでした。

 嫌味や渋み、硬質の味、不味さがない、純粋透明のすっきりした味で、うま味や香りのある優れた味を有してきたのが、この光マイクロバブル水耕栽培のクレソンでした。

 約10年前からは、ここ国東においても毎年のように光マイクロバブルクレソンを栽培してきて、同じ味のクレソンを賞味してきました。

 これから、国東の里の駅にしげしげと立ち寄り、クレソン苗を確保して、その光マイクロバブル栽培を来春まで持続していこうと思います。

 ロハスなクレソンの食生活は魅力的であり、健康になる野菜としては第一位といわれていますので、緑砦館のクレソンが、その役割を果たしてくれるでしょう(つづく)。  
    

kuresonn
移植したクレソンの苗(緑砦館1Bレーン)