大晦日
2024年の大晦日を迎え、この1年を振り返ることにしました。
また月末においては、本ブログ記事のガイダンスも行っていますので、それも兼ねて述べておきましょう。
「OIだより(4800回記念)」
これは、大成研究所(OI)における研究活動のトピックスを中心にした記事のことです。
今年は、この活動において、次の2つの新たな展開がありました。
1)共同研究の発展
2)共同実験の開始
1)に関しては、大学と国立系研究所との共同研究がなされ、そこから予想をはるかに超えた成果が生まれました。
これは、これまでの数十年における光マイクロバブル研究における、ひとつの集約的成果と思われる兆候が観えてきたのではないかと推察できましたので、それをコツコツと実験的に検証していくことが必要になりました。
おそらく、それを足掛かりにして、明年は、その最初の「まとめ」を成していくことになるでしょうし、そこからの新たな発展を総合的に探究していくことになるでしょう。
2)については、約半年前から、若い研究員D君と週三回、それぞれ1~2時間の共同による実験を開始し、その成果がより本質に迫る深みを増してきたことです。
これによって、そのテーマに関する従来の見解が、非常に現象的で表層的なものに留まっていたことが明らかになってきました。
それは「光マイクロバブルフォーム」に関することであり、まず、その反省に基づいて、その定義を明確に示すことから始めました。
何事も原点が不明確のままでは立脚のしようがありません。
そして、この定義を踏まえ、光マイクロバブルフォームの物理化学的特性を科学的に究明することになり、その基本として、光マイクロバブルフォームの可視化を行い、その平均サイズと発生頻度分布を求めました。
これによって、従来の解釈とは大きく異なる特徴が明らかになりました。
「大切なデータになるので、正確な可視化と計測を行いましょう。
読み取りサンプル数も十分に多くしましょう。
最低でも500個、可能であれば1000個を超えるとよいですね!」
こういうと、D君は熱心に、その可視化実験を繰り返していました。
そこで、年末も迫ってくるなか、光マイクロバブルフォームの物理化学的特性に関する究明という第二ステージに突入しました。
幸いにも、私たちには、光マイクロバブルの物理化学的特性を解明してきていましたので、それとの比較を十分に行うことができます。
この優位性に依拠して、その同一性と異質性を明らかにしていく、これが非常に重要な課題として浮上してきています。
前者に関しては、なるほどそうかという特性が明らかになっていますが、後者に関しては、かなり予想外のことが判明し始めており、この課題における奥の深さを改めて認識し直しています。
以上のように、今年は、上記の2点を中心軸として、OIにおける研究課題がより具体化し、より発展の兆しを見せ始めたのではないかと思われます。
「徒然に光マイクロバブル・沖縄紀行」
「沖縄紀行」を10月20日から執筆し始めました。
道中において、真におもしろく、沖縄らしい出来事がいくつも起こりましたので、それらを丁寧に認めてきたことから、その連載が21回という予想外のロングランになりました。
もともと、この旅を思い立ったのは、今年の2月11日のことでした。
その日は、家内の誕生日でしたので、毎年何かをプレゼントすることになっていますが、いつも、この探索に苦労していました。
「何か、欲しいものはありますか?」
こう尋ねても、「何でもいいですよ!」という、いつも通りの返事があるだけなので、なかなかよいものを見出せずに、その誕生日が過ぎてしまう、これを毎年のように繰り返してきました。
そこでもう、だらだらと考え続けるのはよそうと、ある意味で半ば観念して、こういいました。
「誕生日のお祝いは、現金〇〇円、それでCDを作ったらどうですか?
まだ、若い時の約束だった枚数には達していませんよ!」
こう勧めると、当の本人は俄然ヤル気を見せて、とうとう本気モードになってしまいました。
以来毎夜の如く、私は、彼女がゆっくりと入浴していた際に、練習を兼ねた歌声を聴いて楽しむことになりました。
「そうか、今度のCDには、この曲が吹き込まれるのか!」
と想像し、密かに、そのCDが完成する日を待つことにしました。
以来約8カ月間、この風呂場の歌声を聴き続けることができ、そして、その仕上げのために、CD製作を行う作曲家と伴奏者がいる沖縄へ旅立ったのでした。
したがって、今回の沖縄旅行の主役は家内であり、私は、その脇役として密かに物書きを行うことに絞りました。
今回のCDづくりは7枚目、すぐ前の6枚目からは、じつに14年が経過していました。
それゆえか、家内は、何か新しく初めてのCDづくりを行うような充実した気持になっていたようで、そのことが連日の懸命な練習に現れていました。
存分に唄い尽くして沖縄へ、多少の揺動はあったものの、それらを跳ね返しての立派な収録が遂行されました。
何はともあれ、共にほっとしながら、その遂行ができたことに安堵しました。
しかし、約束のCDの枚数に達するには、まだ3枚があり、そのためには、今しばらくは、この沖縄旅行を続けることになりそうです。
なお、来春の彼女の誕生日のお祝いに関しては、あれこれと思案する必要がなくなりましたので、その分だけは清々できた2024年でした。
「光マイクロバブル・イノベーション(4850回記念)」
この執筆は、1)光マイクロバブル発生装置の開発に至る約15年間において改良に継ぐ改良を重ねてきたことを丁寧に紹介していくこと、2)マット・リドレーの「イノベーションの本質」を参考にしながら、光マイクロバブル技術のイノベーションが可能かどうかを検討する、という2本柱での執筆を行ってきました。
その目的は、この2つの考察を踏まえて、光マイクロバブル・イノベーションの特質と実際を深く究明することにありました。
それゆえに、これまでの叙述は、序論でしかなく、その本論は、これからの検討になります。
この本論とは、光マイクロバブル技術によって創造されるイノベーションのことであり、それがどのようにして生起し、発展していくのか、その特徴は何かに関することを探究していくことは、私自身の使命ではないかと認識しています。
また、この問題は、すでに述べてきた上記の「OIだより」の内容とも深く関係しています。
さらに、これらは、沖縄旅行において、その長文の骨子を認めてきた「書き物」とも結びついています。
この使命観に基づいて、来春からは、このイノベーションに関する本論に分け入っていくことになるでしょう。
この続きは、今夜までに執筆する予定です(つづく)。
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