高貴高齢者とは

 後期高齢者になった私が、高貴高齢者になることを探究する、これは、かなり重要な目標ではないか、そう思い始めて、その具体的な実践を開始することにしました。

 その第1は、自分の健康問題に関しては自分で維持保全を行うことです。

 この問題で、他人に迷惑をかけたり、煩わせることはしないようにする、こう心がけています。

 年の瀬を迎えて、ここ国東でも寒波がやってきて、最低気温が3~5℃の日が続いています。

 幸いなことに、我が家は非常に断熱性が高い造りになっていますので、外気温よりも約10℃高い室温を保つことができています。

 たとえば、昨夜の最低気温は5℃でしたが、その室温は15℃でした。

 この気温になると、布団の外に手を出すと、そこはかなり冷えてしまいます。

 歳を重ねると、この冷えが大敵であり、この対策が重要になります。

 この冷えが重なると、手足の硬直が誘発され、正常な動きができなくなる恐れも出てきます。

 そこで、この硬直を解すために、最近は、朝風呂と洒落ることにしています。

 風呂温度は低めの39℃と、かなりの低温入浴です。

 それでも、つい最近までは37℃でしたが、これでは、さすがに温かくらないので、これを2℃上げました。

 かなりの低温入浴ですが、これだと比較的な長風呂が可能になりますので、光マイクロバブル風呂で読書を行うことを習慣にしている私にとっては、これが適温なのです。

 つい最近の読書は、吉村昭著『ふぉん・しーぼるとの娘』の文庫本で、上下巻併せて1308頁の長編でした。

 このほとんどを夜と朝の入浴で読み切ることができたことから、私が、かなりの長風呂をしていたことがお解りのことでしょう。

 そのおかげか、長風呂が、1時間が過ぎて2時間となってしまうのですが、これくらいたっぷりと光マイクロバブル入浴すると、出浴後の体調は非常に良くなっていることを自覚することができます。

 まず、出浴後の気分が非常に爽やかになり、入浴前の違和感や硬直感がほとんどなくなり、なんとなく楽しくなる「ここちよさ」に満たされるようになります。

 そして、その次には、身体全体が軽くなったように感じ、楽になった気分になります。

 ここで冷えたお茶を飲むと、これが一段と美味しく、身体に清涼感が与えられます。

 しかし、この時点においては、光マイクロバブル入浴のせいで満腹中枢神経が刺激されていますので空腹感が湧いてくることはありません。

 前日の夜8時以降は、何も食べない習慣になっていますので、次の日の朝8時までに12時間、そして2時間の朝風呂を経ると14時間が経過していますが、それでも空腹感を覚えることはないのです。

 それゆえ、出浴後の朝食(あるいは朝食兼昼食)は、非常にゆっくりと始まります。

 夏の間は、よく冷えた麦茶を飲んでいましたが、今は、私が淹れる「森のコーヒー」をいただいています。

 ゆっくりと、このコーヒーの美味しさを味わいながら、私の脳の満腹中枢神経への刺激が緩慢となり、そして解消されるのを待ちます。

 時間にして約30分経過したころから、野菜や果物を少しずついただく、これが常なる朝食開始となっています。

 このようにして、一日二回の朝夜の長時間光マイクロバブル入浴が、私の健康維持に非常に役立っています。

高貴をめざすアグリ作業

 本日も、緑砦館1に入ってアグリ作業を行いました。

 例年、年の瀬を迎えると、この作業に日々取り組むことが恒例になっています。

 この季節がやってくると外気温は10℃前後になりますが、緑砦館1に入りますと、まるでオアシスのように温かく、13時頃の気温は28℃、15時頃は20℃でした。

 この温かいオアシスのなかで心身を癒し、育てた苗の移植作業をコツコツと行う、これを修行のひとつとして認識しています。

 周知のように、野菜の苗は、か細く、小さく、そして弱弱しいものです。

 これをやさしく、1本、1本取り出して、苗用スポンジのなかに挿入し、これを移植孔に挿入していきます。

 この移植作業を毎日100株以上を行う、これを私の日課、そして修行の一つとしています。

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小松菜の苗

 この苗は、細心の注意で丁寧に扱わないと、すぐに折れ、切れてしまいます。

 小さくて可愛い苗ではありますが、これは生命エネルギーの発露でもありますので、それに触れることは、そのエネルギーを受け留めることでもあります。

 とくに、この作業のなかで、このように小さくて弱い物こそ、丁寧にやさしく育てていくことによって、それは、時間の経過とともに大きく育って頼もしい姿に変身していくことに希望を覚えているからです。

 しかも、自分で育てた野菜は、自分たちで食べることができますので、身近な分身のように思うようになります。

 これもふしぎな感覚ですね。

 さらに、私たちが育てている野菜は、無農薬、極低肥料で育てていますので、安全安心の食物を摂取できることも、健康維持の非常に重要な要因と考えられます。

 とくに、新鮮野菜は、血糖値の成分を吸収して低下させる機能を有していますので、薬を飲んで、それを減らすよりも、この摂取の方がはるかに自然で、合理的といえます。

 私の身体も、薬で血糖値を減らすよりも、自家製野菜の方がはるかに効果的であることが明らかになっています。

 真に細やかで、個人的なことですが、高貴なことを成し遂げるためには、まず、健康という土台を築くことが肝要であり、この歳になって、そのことの大切さを改めて痛感するようになりました。

    今の私にとって、この緑砦館でのアグリ作業は、趣味と実益、そして野菜栽培研究を兼ねた非常に重要な高貴なものをめざす営みとなっています。

 この土台を踏まえ、次回は、より高貴な試みに分け入っていくことにしましょう(つづく)。 

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柔らかなサニーレタス(緑砦館1)