アウトプット型スタイルのすすめ(2)

 前記事においては、その後半においてやや横道に反れて、あまり好ましくない「アウトプット型」の典型事例について述べてしまいました。

 今回は、和田秀樹さんの『70歳が老化の分かれ道』において、この推奨課題を検討しましょう。

 かれは、こう指摘しています。

 「恒例になったら、一生懸命、勉強するよりも、これまでの知識や経験を自分なりの意見にに加工して、アウトプットすることを意識的に行ってください」

 この方が、前頭葉の活性化に役立つといわれています。

 具体的には、ブログやSNSを使用して、自分の考えを発信することが、その活性化にはよい方法なのです。

 また、この文末においては、「物知りな人」よりは「話の面白い人」を目指すことが、前頭葉の老化防止には効果的であるのだそうです。

 「そうか、本ブログ書きおよびフェイスブック書きは、私の前頭葉の老化防止に役立ってきていたのか!

 私にとっては、それだけでも十分によかったことではないか!」

 振り返れば、本ブログは、2008年以来のことであり、執筆記事の総数は、今号で5683回になります。

 この間、光マイクロバブル技術を中心に、できるだけやさしく、そして、おもしろく書くには、どうすればよいかを真摯に探究してきました。

   しかし、その執筆は非常に難しいことでもありました。

「知を力として」

 たしかに、毎日、ブログの記事を執筆し続けることは、たやすいことではありません。

 しかも私の記事の特徴は、文字数が1500~2000字、それに添える1枚の写真のほとんどは自分で撮影したものであることにあります。

 また、其執筆の際には、他の書物や文献を参考にしますが、それをそのまま提示することはほとんどありません。

 そのほとんどは、その参考文献の内容を私なりに噛み砕き、よく考え、それに自分の見解を加えて、よりわかりやすく、よりおもしろく加工することを心掛けてきました。

 この加工は、そう簡単にできることではなく、また、相当の勉強と理解が必要になることでもあり、さらには、それをわがものとしていくわけですから、そう容易いことではありません。

 率直に本音を語れば、大抵は、なかなか容易ではない思いをしながらの執筆であり、その合間に時々、ちらりと楽しくなることがある程度のことであったのですが、この加工行為が、前頭葉を刺激し、その老化防止に役立っているということであれば、かなりの部分において話は別の問題になります。

 「そうか、その執筆の度に、私の前頭葉は鍛えられていたのか、そして、そのアウトプットは非常に重要な老化防止に役立っていたのだ!」

 こう思うと、学生時代から好きだった「知を力として」よかったのではないか、こう振り返るようになりました。

 本ブログの記事数は、今月下旬に5700回記念を迎えます。

 もちろん、このアウトプットに勤しむことになりますが、このペースでは、来年の夏には、それが6000回記念に到達することが予測されます。

 これからも、その展望の下に、難しいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、そしておもしろいことをあくまでゆかいに、をモットーにして、この光マイクロバブル「アウトプット」を続けていくことにしましょう(つづく)。

じゃんぼれもんぐらす-11
            ジャンボ化したレモングラス(前庭)