台風一過
昨日は、台風10号の接近に伴う大雨の影響で、近くにある安岐ダムの放流が1時間早くなされ、瀬戸田地区で氾濫もあり、特別警戒5となって避難指示がでたようです。
私の住む武蔵町向陽台は海抜44mの位置にあり、河川の氾濫にも影響を受けないところですので比較的安全なところといえます。
ハザードマップによると、すぐ近くの住宅事務所が避難場所になっていましたが、そこは現在閉鎖されていますので、役に立ちません。
また、放送や携帯電話によって呼びかけられた公民館は、ここよりも低地にあり、かえって武蔵川の氾濫の影響を受けやすい処なので、実際の氾濫の発生によって、避難者のみなさんは慌てたことでしょう。
かつて、このハザードマップ作りに、川づくり委員会の委員長として参加したことがありますが、これは、河川が氾濫したことを仮定して、どう非難し、どこに避難するかを決めることを目的にしています。
この情報に依拠して、避難場所に速やかに赴くことが重要です。
さて、今回の台風10号については、その進路予測を数日前から注意深く見続けていました。
最初は、南方から北上して主に関東地方に上陸すると予報されていました。
ところが、台風の接近に伴って、より西側を通過するという予測に変り、2、3日前では、九州の東側の一部か、その海を通過すると報じられていました。
最近は、世界各国の予測データもSNSで明らかにされていますが、それらのすべてが、九州の東側か海を北上するとされていました。
しかし、この予報のほとんどが外れ、実際は、九州の西側の海を北上していきました。
また、この北上に伴って台風の強度が増して、風速50m以上の強風が吹いて警戒せよという報道が広くなされました。
さらには、その北上の速度が遅く、当初の予測と比較すると約1日遅れになりましたが、それはなぜかについて解説する報道はありませんでした。
そして、29日の上陸以降も、この強い台風が、北上から東側に進路変更して日本列島を縦断していくので、強く警戒せよということが繰り返し示されていました。
台風予測の問題点
これらをまとめると、次のような問題点がありました。
①どの予測も、九州の西側を通過することを示すことができなかったことから、その警戒域にずれが生じた。
②奄美地方付近からの北上する際の台風の発達によって、強風と降雨によって甚大な被害をもたらすことが強調された。
➂台風の上陸に伴って、さらに台風の北上速度が弱まり、それに伴って台風の強風も弱まっていったが、これは事前の予想とかなり異なっていた。
④とくに、台風が進路変更した直後から勢力が衰え、雨風が弱まったことに関しての解説がなく、29日夜から30日にかけての変化に関する説明がなく、台風10号の影響が31日まで続くと報じられていた。
⑤この進路変更がなぜ起こったのか?それに伴っての勢力減退がなぜ起こったのかについての解説も明解に行われていなかった。
⑥上記の報道によって、29日、30日の営業停止、運航停止が相次いでなされた(私もこのあおりで定期健診の診療が中止になった)。
なぜ、台風の進路が、西側にずれたのか、そして、なぜ遅く進んだのか、さらには、なぜ進路変更したのか、その変更後に急速に勢力が衰えたのか、これらが不明なままで推移したのではないでしょうか。
こう考えると、現代の台風予測には、まだまだ小さくない問題点があるように感じました。
スーパーコンピュータによるシミュレーション予測においても、いまだ精緻に対応できない問題点があり、このような予測外のことがいくつも起こる、このことをふかく認識して対応することが大切だと思いました。
台風に備えて
29日の早朝、5時20分に目が覚めました。
外はまだ暗く、しかし、雨が降り、風も出てきていました。
「どうしようか?昨日のうちに対策を行っておればよかった!」
と反省しつつ、しばし、考え込んでいましたが、意を決して動き出すことにしました。
「まだ、暗いけど、早く台風対策を行った方がよいと思うので、出るよ!」
すぐに、家内も中庭に出てきました。
二人で協力して、次の作業を行いました。
①緑砦館2と3の4か所の天窓を閉じ、開かないように紐で結んで支持台に固定する。
②緑砦館1の北側の壁上部に設置している空気管の上部を取り外す(6個)。
➂緑砦館3の東側にある資材置き場の整理と小資材の撤去と格納
④中庭に置かれている諸々の撤去と整理、防風対策
1)プランターの位置変え
2)資材棚(1m×2m×1.5m)のシートのロープによる固定
3)発泡スチロール容器などの片付け、緑砦館1への格納
4)緑砦館2の東側の壁の隙間封鎖
5)洗濯物用の竿を取り外し、台を寝せる
6)電気系統の遮断など
すっかりずぶぬれになり、汗もかいて、この台風対策を終えたのは、朝の8時30分でした。
久しぶりに身体を存分に動かしましたので、それをやり切った気分は上々であり、そのまま光マイクロバブル入浴に移行しました。
この労働を終えた泡風呂は、何ともいえないほどにここちよく、その爽快さを楽しむことができました。
これも台風が来なかったならば体験できなかったことですので、その襲来はありがたかったのかもしれませんね。
おかげで、昨日は、のんびりと過ごすことができました。
明日は、上記の①~⑥について、より深く、よりおもしろく分け入ることにしましょう(つづく)。
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