生シラス
  
 お隣のMさんの娘さんが、山盛りの生シラスを持ってきてくださいました。

 今朝、別府湾で獲れた、おなじみの生シラスでした。

 やや小ぶりでしたが、この新鮮なマスをそのまま天ぷらにすると最高水準の料理になると思い、小躍りの受け取りでした。

 周知のように、別府湾には豊富なプランクトンが生育していて、これらのほかに豊富な魚が収穫される豊かな海であり、そのせいで立派に漁業が成り立っています。

 また、黒潮が豊後灘を通って流入してくる潮流を有していますので、その塩分濃度が高いことでも知られています。

 「先ほど、Mさんの娘さんが、生シラスを持ってきてくださいましたよ!」

 「まぁー、うれしい!早速天ぷらにしていただきましょう」

 家内も、よく解っていて、夕食に、その天ぷらが食卓に上ってきました。

 久しぶりの御馳走と思って、フランス産の白ワインと一緒に、その味を楽しみました。

 噛むほどにうま味が出てきて、すっきりした白ワインの味によく合い、しばしの一時を堪能することができました。

 
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生シラスの天ぷら

 すでに何回も、このシラスを賞味してきましたので、この味の素晴らしさをよく理解できていました。

 この味は、シラスが新鮮でないと出てこないこと、小さいサイズのシラスならではのうま味があること、そして、これがよくワインに合うこと、これらをしみじみ確かめながらの賞味となりました。

 今は夏の盛り、その暑さに閉口気味でしたが、この天ぷらのおかげか、そのうだるさを吹き飛ばすことができました。

 Mさんと娘さん、ありがとうございました。

 お返しに薩摩焼酎を持って行きました(つづく)。