「旅日記〈20〉いよいよ興味深いところに入ってきました。『今振り返れば、マイクロバブルの発生原理に関する本質的理解に達していなかった』。(21)でその本質的理解に到達することを期待しております。
『毎分100~200リットルのマクロ気泡(直径数㎜)と毎分約0.1~0.5リットルの微細なマイクロ気泡を発生』ではOHR曝気装置と同工異曲と評価されてしまうかも知れません。
『その課題達成は、日本はおろか、世界中で挑戦されていたことだったのです』が、O先生が世界で初めてその課題達成されたということですね」
しかし、この開発を終えた私の頭のなかには、それで満足できない、次の思いが過っていました。
「排水処理装置としては、このW型エアレーション装置でよいかもしれないが、もっと改善できる余地があるのではないか?
極微細なマイクロバブルのみを大量に発生させることはできないか?
今度は、自分自身で、そのマイクロバブル発生装置の開発に挑んだらどうか?」
上記のMさんのメイル文の続きです。
「『毎分100~200リットルのマクロ気泡(直径数㎜)と毎分約0.1~0.5リットルの微細なマイクロ気泡を発生』ではOHR曝気装置と同工異曲と評価されてしまうかも知れません。
『その課題達成は、日本はおろか、世界中で挑戦されていたことだったのです』が、O先生が世界で初めてその課題達成されたということですね」
このご指摘のとおりであり、上記のW型エアレーション装置の開発は、OHR曝気装置ほかの装置と比較しても、50歩100歩の改良でした。
そのことは、その後の現場における利用具合や普及の少なさによって明らかであり、この装置が排水処理装置として独創的技術として市場に広く入っていくことはありませんでした。
しかし、その後、数々の山あり谷ありを乗り越えてマイクロバブル発生装置を独創的に開発したことは、少なくない研究者や技術者によって次のように評価されました。
「その開発は、世界中の研究者や技術者がやりたかったことであり、企業の研究所や大学などで盛んに探究されていた課題だったのです」
このようなことが、かなり年月を経て私の耳にも届くようになり、恥ずかしながら「そうだったのか!」と、その事情を理解したのでした。
さて、Mさんからは、非常に興味深い紹介がありました。
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