70歳が老化の分かれ道(1)

 今回は、5650回の記念のシリーズを少し前倒しで開始することにしましょう。

 その記念のテーマは「老いの覚悟と生き方Ⅱ」とすることにしました。

 すでに、この主題は、森村誠一の『芭蕉の杖跡』を参考にしながら、森村さんとともに松尾芭蕉の「奥の細道」における「不易流行の旅」の一端に触れることができました。

 また、そのなかで、森村さんが推奨されていた「写真俳句」を自分も試してみて、なんとなく初歩的な手習いができたのではないかと思うようになりました。

 そして、それをスナップショット「凱風快晴」のシリーズとして本ブログに連載し始めました。

 俳句は難しく、松尾芭蕉や森村誠一さんの足元には到底及びませんが、それでも拙さを覚悟しながら、何事も勉強だと思って、私なりの写真俳句の旅を一歩一歩と続けています。

 さて、前シリーズの「老いの生き方と覚悟Ⅰ」は、これまでに48回の記事を認めてきました。

 記念の50回までには、あと2つにまで到達していますので、これはこれで重要です。

 それゆえ、その二回の記事を近々認めることにしました。

 区切りの良いところで終わりとするのがよさそうです。

 さて、このパート2を企画するようになったきっかけは、著名な精神科医の和田秀樹さんのネット番組を何度か拝聴して、この方は、大変優れていて、きちんとものをいう姿勢に心を動かされました。

 世間では、警察の不正がメディアを毎日のように賑わしていますが、警察官の上層部においては権力に迎合することを好む方が少なくないようで、その典型例として、Yというテレビ局のワシントン支局長が羽田空港に帰ってきた際に、かれを逮捕することを強引に止めさせたという隠ぺい事件が起こったことを堂々と指摘されていました。

 その逮捕を止めさせた警察官がN氏であり、かれは、その後警察庁長官にまで異例の出世をします。

 しかし、元首相の暗殺事件の責任が問われ、その長官職を辞すようになりました。

 そのN氏がどうなったのか?

 ほとんどの方々が知らないままだったのですが、この和田秀樹さんは、そのN氏が薬を販売している大手チェーン店に顧問として就任したことを紹介していました。

 薬を販売する際には、大きな利権がかかわるそうで、このような警察高官上りが社内に控えていると何かと便利だそうなのです。

 おそらく、和田さんは、そのような事例をいくつも目にし、耳にしてこられたのではないかと思われます。

 そのことをネット上できっぱりと指摘され、その薬品販売会社の薬の不買運動を呼びかけられていました。

 ここには、真摯に病気と患者のみなさんに対応されてきた正義と人間らしさが明確に現れていました。

 そこで早速、次の二冊を購入しました。

 『70歳が老化の分かれ道』和田秀樹 詩想社 2021年

 『80歳の壁』和田秀樹 幻冬舎新書 2022年

専門医の目

 上記の本については、最初に後者の方が到着しましたので、これを読んでいるうちに、その前作があることを見つけましたので、早速それを取り寄せての読書を開始しました。

 前者は26刷り、後者は80万部を売り上げているようで、いずれも大ベストセラーといえます。

 それだけ、超高齢化社会となって、その生き方が真剣に問われている証拠だと思いました。

 これらを参考にして、そして、その後の森村誠一さんの「老いの覚悟論」も併せて、私の老いの覚悟と生き方論を探究していく真シリーズにしていけるとよいなと思っています。

 次回は、和田さんの「老化の分かれ道」によりふかく、そしておもしろく分け入っていくことにしましょう(つづく)。

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高砂百合(前庭)