「一隅の灯」は宝になるか
久しぶりの再開です。
この再開を祝して、国東市国東町岩戸寺1232にある岩戸寺の境内に設置されている「一灯の灯」の碑文を示しておきましょう。
岩戸寺の碑文
約1か月前に、親しい関係にある社長さんら3人と、光マイクロバブル技術に関する重要な問題をじっくり話し合ったことがありました。
そのなかで、次の重要な課題について、かれらとかなり突っ込んだ議論がなされました。
これから、それらを順次、報告することにしましょう。
①光マイクロバブル技術による動物洗浄商品に関する販売動向と評判、問題点と課題
②光マイクロバブル技術の重点課題と今後の可能性
➂光マイクロバブルに関する当面の研究課題と実験について
これらの3課題については、簡単に説明を加えておきましょう。
①この商品化は、新型光マイクロバブル発生装置の開発の成果に基づいてなされました。
この装置開発の最大の特徴は、光マイクロバブルを毎分約1リットルを水中および空気中においても発生可能にしたことにありました。
これは技術的に非常に難しい開発であり、ここ10数年以来の課題をようやく解決することができました。
その装置の類似品としては、ナノバブルシャワー、マイクロバブルシャワーなどがありますが、これらの市販の装置の小さくない問題点は、せいぜい毎分100ミリリットルていどしか、ナノバブルあるいはマイクロバブルが発生しないことにありました。
これらのシャワー装置と性能比較すると、本開発商品においては、その約10倍程度の光マイクロバブルを発生させることが可能になりますので、その機能性において格段に優れています。
被毛の洗浄問題
その成果は、実際の動物洗浄の現場において実証されていくようになり、徐々に、その利用規模が拡大していきました。
あちこちで、トリマーのみなさんの間で評判になり、それが口コミで広がっていったからでした。
最初は、日本の代表として世界で競い合うトップトリマーを中心にして、そのお弟子さんや関係者のなかで浸透していきました。
次は、トリミングを専門とする比較的規模の大きいトリミング専門店へと進み、さらには、個人で経営しているトリミングサロンへと普及していきました。
これらの拡大と普及の原動力となったのは、その抜群の洗浄力でした。
周知のように、ほとんどの動物は被毛で覆われています。
それは、皮膚と体温を保護するためのものです。
水中では、周囲の温度は安定していて、空気のように超高温や極低温になることはありません。
また、風も吹かず、土が舞って吹き付けることもありません。
それゆえに、皮膚の上に被毛を形成させる必要がなかったのです。
たとえば、被毛に覆われているライオンや犬の皮膚は弱く、湿気を嫌がります。
また、高温のなかで走る続けると、すぐに汗が出てきても、被毛のおかげで蒸れてしまい、より体温調節ができなくなり、長距離走を止めてしまいます。
さらに、汗と油まみれになった被毛や皮膚には微生物が発生しやすくなり、臭いを放つようになります。
被毛が、その臭気成分を温存させてしまうことから、それを人工的に洗浄しないと臭気がいつまでも残ったままになります。
そのような皮膚を持った犬を粗っぽく洗浄すると皮膚は傷つき、被毛はささくれ立ってしまいます。
しかも、犬の被毛は、ヒトよりも3倍多いことから、人並の洗浄では、その臭いを無くすことができません。
このような事情から、折からのペットブームのなかで生まれてきた階層がトリマーと呼ばれる専門家集団でした。
かれら、かのじょらは、いかに、素早く油汚れの犬の被毛をきれいに洗浄し、臭いを落とし、きれいに被毛をカットして仕上げるか、を常に競い合って、飼い主さんに喜ばれ、評価されるかについて強い関心を持っています。
それゆえに、格別に優れた洗浄力を有する装置が市場に登場してくることが切に要望されていたのです。
それでは、光マイクロバブル技術は、この要望に、どのようにこたえ、解決していったのでしょうか?
また、その適合性を、どのように発展させていったのでしょうか?
次回は、これらの問題に、よりふかく、そして、よりおもしろく分け入っていくことにしましょう(つづく)。
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