巨大コマツナ(1)

 緑砦館3のA水路に植えていたコマツナが、いつのまにか成長し続け、巨大化して堂々とした様相を見せるようになってきました。

 これをどうしようかと家内に相談してみました。

 「緑砦館3のコマツナが巨大化していますが、そろそろ収穫してもよいのではないかな、どう思う?」

 「大きくなりすぎてしまい、ちょっと苦手です。どうするかは、あなたに任せます!」

 この巨大化は、光マイクロバブル水耕栽培の特徴の一つですが、かつても、巨大なキュウリ、ヘチマ、ツルムラサキ、最近では、内輪サイズ以上になった春キャベツの下葉などがあり、それらを美味しくいただいてきました。

 おそらく、この巨大コマツナも、間違いなく、格別に美味しいのではないか、これが私の予想でした。

 緑砦館3において昨年の秋から冬にかけて、ゆっくりとした成長速度で育ってきたことがよかったのではないかと思います。

 ここは、断熱が効かないハウスですので、外気温とほぼ同じハウス内温度になっていますので、それだけ、成長速度が遅かったことが、かえって功を奏し、この巨大化が実現していったのだと推察しています。

 そこで、試しに、下葉を2、3枚収穫してみました。

 なにせ、巨大化していますので、これだけでも十分な量の料理になります。

 「これを、どう料理しましょうか?」

 「細切りにして炒めてみたら、どうですか?それを湯がいてから炒めるのでもよいですね!」

 家内は、この後者を選んだようで、その炒め物が皿一杯、山盛りで出てきました。

 前回のものと違って、今度のものは、その青みが消えて黄色が増え、よりキャベツらしくなっていました。

 「これは、何?」

 「あのコマツナですよ!湯がいてから、炒めてみました」

 「そうか、そうだったね!」

 こういいながら、興味津々、ワクワクしながら賞味することにしました。

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巨大コマツナ
 
 みごとな色つやですね。
 
 その白い茎の部分は、予想以上に柔らかく、しかも歯ごたえがあり、噛むほどにうま味も覚えました。

 もう一方の濃い緑の葉の部分は、どうか?

 おそらく、かなり過多のではないか?

 こう予測していましたが、これはみごとに外れ、柔らかく食べやすいものでした。

 特製のドレッシング(オリーブオイル、マヨネーズ、特製醤油、胡椒など)でいただくと、さらにその味は向上して、どんどん箸が進みました。

 「この巨大コマツナは、十分に美味しいくいただくことができますね。すごいよ!」

 こういいながら、大盛りのコマツナをほとんど一人で賞味してしまいました。

 「それは、よかったですね!」

 家内も喜んでいました。

 こうして、巨大コマツナの試食は大成功しました。

 緑砦館3には、このコマツナの大半が残っていますので、大切に収穫しながら、この賞味を励行していくことにしましょう。

 素晴らしき哉、巨大コマツナとの格別の付き合いが始まりましたね(つづく)。