超異常円安(2)
超異常な円安が続いています。
この超異常な円安の進行を振り返ってみましょう。
3月08日 1ドル150円
4月10日 1ドル151.7円
4月15日 1ドル153.2円
4月22日 1ドル154.6円
4月28日 1ドル158.3円
前記事において予測したように、円安は、1ドル155円を軽く突破し、今や1ドル160円に迫る勢いを見せています。
とくに、この2、3日の超急激な円安は、日銀が、相変わらずのゼロ金利政策を今になっても継続すると決めたことで、円売りがより一層加速されたことによるものだといわれています。
かつて元日銀の速水総裁は、円安は国を売ることだといって、それを認めなかったのですが、このような見識は、今や忘れられた存在になっています。
この売国が、諸物価の高騰と共に止めどもなく進行していく、これが目の前の国の行く末ではないでしょうか。
これによって、ますます輸入食物やエネルギーの値段がますます高騰し、さらに庶民の生活を脅かすでしょう。
日本国の衰退
超円安は、上記の売国だけであなく、国そのものを衰退させていくという恐ろしいことが起きています。
1ドル160円であったのは1987年頃ですが、これは、37年前に戻ったことを示唆しています。
しかし、このころは、黄金の80年代といわれ、GDPにおいても世界二位に躍り出た時期でもありました。
今や、その勢いは、まったくありません。
真に、これは由々しき事態です。
戦後の日本においては、欧米の進んだ科学技術を取り入れるために、若い方々が盛んに海外に留学していきました。
今では、留学どころか、学会に行くのでさえも控えてしまうほどの円安になっています。
私のアメリカ留学の際には、1ドル79円でしたので、今の半額でした。
日本製のキリンビール製の缶ビールがアメリカでは60円でした。
また、厚さ3㎝もあるニューヨークステーキ肉が4ドルでした。
内輪サイズのサーロインステーキ肉がわずか3ドルでした。
さらに、ハーゲンダッツのアイスクリームは1ドルでした。
アメリカの庶民は、このような価格の市場において、やっと生計を立てていたのでした。
そのアメリカが了解しないことから、手持ちのアメリカ国債を売って円高にしたい、これが本音の政府と日銀でしょうが、首根っこを押さえられていますので、かれらは身動きがとれません。
そのアメリカでは、インフレが再燃する恐れがあり、FRBも迂闊に国債の利下げをすることができません。
大都市のあちこちで難民が溢れ、犯罪が多発して、それを内戦だという人まで現れています。
アメリカの衰退によって、ドル高を懸命に維持しなければ、もっとその衰退が酷くなる、その衰退を食い止めるために日本の円が道具となる、このような構図の正体が観えています。
それでも、アメリカ従属を続けるのでしょうか?
日本は、重要な蹉跌(さてつ)を迎えているように思われます(つづく)。

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