コウイカ
  
 昨日は、長崎からお客さんを迎えたことから、国東安岐港で開かれる魚の競りに行って、新鮮な魚を買ってきていただきました。

 この日は、生憎、水揚げされた魚が少なかったようで、辛うじて、コウイカがあったと購入に出かけた家内がいっていました。

 そのせいか、競りがすぐに終わってしまっていたようで、慌てて、顔見知りの仲買の魚屋さんに頼んでコウイカを手に入れたそうです。

 近頃は、獲れる魚が少ないこと、燃料費の高騰によって漁に出る日が少なくなったのだそうで、この日も水揚げ量がいつもよりはかなり減っていたといっていました。

 「これで、なんとか『おもてなし』ができます」

 家内は、こういっていました。

kouika
コウイカ

 この三杯は、比較的小ぶりですので、おそらく、今年生まれた新イカに相当するものではないでしょうか。

 コウイカは、肉厚で甘味があることから、刺身にしても美味しいことから、このすべてを刺身にしていただきました。

 もともとコウイカの旬は、秋から冬にかけてですので、この時期のコウイカの味については詳しく知っていませんでした。

 そこで、早速、それを賞味してみました。

ーーー あれっ? これはなんであろうか? これまで食べてきたコウイカの味と少し違うな?

 これまでいただいてきたコウイカは、肉厚で粘っこいものでしたが、今回は、粘っこいというよりも柔らかいという、いままで味わったことがないものでした。

 その美味しさは抜群であり、その新鮮な柔らかさは、非常に食べやすいものでした。

 「このコウイカは、なかなかイケル、美味しいよ!これは、よいもてなしになりましたね」

 目の前にいたお客さんも、そう思われたようで喜ばれていました。

 これは微妙な味の違いの問題でしたが、この時は、これが「新イカ」の味だと気づいていませんでした。

 市場では、春になって、新イカとしてのコイイカが出てくると、ポンと値段が高くなるようですが、その価格の上昇は、その美味しさが増したことを意味しているのだと納得することができました。

 「そうか、これが『新イカ』としての春のコウイカの格別の味なのだ!」

という理解を深めたのでした。

コウイカ丼

 さて、最後に、三杯のコウイカの刺身を捌いていただいた家内には、その豪快な食べ方を披露しながら、その感謝の意も評すことにしましょう。

 いつもそうですが、私は、少しずつ、その味を確かめながらいただくことを常としています。

 それが私の食生活における「食べっぷり」なのです。

 しかし、家内は、それとはまったく異なる「豪快な」食べ方をなされます。

 それが、今回は、「コウイカ丼」として出現してきました。

 その写真を示しましょう。

kouikadonn-1
コウイカ丼
 
 彼女は、台所に立ちっぱなしだったせいでしょうか。

 非常にお腹がすいていたらしく、この格別のコウイカ丼を豪快に食され、あっというまに平らげてしまわれたようでした。

 後で尋ねると「素晴らしい味だった」とのことでした。

 このコウイカの買値は約1500円と格安であったことも助かりました。

 今回も、国東の新イカ(コウイカ)の幸が、大切なお客さんを気持ちよくもてなしてくれました(つづく)。