孫たちからのプレゼント

 昨日、敬老の日の素敵なプレゼントが、甲府の孫たち4名から届きました。

 山梨名物の「ぶどう」を始め、心温かい品物がたくさん入っていました。

 まだ、先月に開催された初の「サマフェス」の余韻が残っていますので、その気持ちと共に、このプレゼントを嬉しく受領しました。

 このサマフェスにおいて、少し書き残したことがありますので、まずは、そのエピソードを紹介しておきましょう。

 それは、孫たちのなかで一番年上のCHIBE君のことです。

 幼いころは、しらたまちゃんといわれ、抜きん出るような色白さが、周囲の人たちの目を引いていました。

 そして、目が鋭く、集中してじっと凝視している姿も印象的でした。

 なぜか、かれとよく気が合い、私の膝の上に座って、一緒に仲良くトランプゲームをする仲でした。

 これによって、4歳ごろには、足し算、引き算ができるようになり、そのマウスを握った手さばきも鮮やかでした。

 そのCHIBE君が、今では中学1年生です。

 今風の中学生らしく、携帯電話をみごとに操る腕になっていました。

 もう、紙の辞書や電子辞書を使う時代ではなく、Iフォン片手に、それを活用して宿題や勉強をするようになっていることに驚きました。

 これは、現在の中学生の技なのか、と時代の進展を感じました。

 そのかれと、より親しくなる交流ができましたので、それらを述べておきましょう。

 その第一は、私が机に向かって仕事をしていると、いつのまにか、私の後ろにある屋上への梯子に黙って座って、私を見ていたことが何度もあったことでした。

 「なぁーんだ。そこに座っていたの?気づかなかったよ!」

 振り向くと、かれがにんやりと微笑んでいました。

 おそらく、パソコンを使って遊びたいのであろうと思って、その席を譲ると、かれは喜んで私と交代していました。

 そこには、幼いころから、私の椅子に座って遊ぶCHIBE君の嬉しそうな後ろ姿がありました。

将棋観戦

 その何回目かには、私が退屈凌ぎに使用している将棋のソフトを紹介して、将棋を勧めました。

 かれは、これを巧みに操って将棋をし始めましたが、以前よりは、その将棋の腕もかなり上達していました。

 かつては、負けてばかりでしたが、勝つことができるようになっていました。

 「腕を上げたね。すばらしい!

 その将棋好きのかれと一緒に、藤井聡太七冠の王座戦を観戦したことがありました。

 丁度、この日は中庭で焼肉パーティーをしていました。

 外は、非常に暑かったので、かれも室内で待機していました。

 「おじいちゃん、焼肉が焼けたそうなので、ここに持って来ようか?」

 この提案は、素晴らしく、孫のCHIBE君と一緒に、しかも王座戦を観戦できるのですから、これは豪華な組み合わせだと思って、その提案に即賛成しました。

 この戦いは、二日目の夕方でしたので、激戦に激戦を繰り返していましたので、二人して、その醍醐味に一喜一憂していました。

 しかし、そのあまりか?

 美味しいはずの焼肉が、なかなか喉を通らず、いつもと異なる賞味の仕方となりました。

 「CHIBE、これは大熱戦だね!」

 こういいながら、盤面を解説すると、かれは一段と目を輝かせていました。

 しかし、この両者は、互いに秒読みになっても譲らず、大熱戦を繰り広げていました。

 おかげで、いつもは二枚しか食べない薄切りのステーキ肉を、3枚も食べてしまいました。

 炊き立てのご飯の上に、この肉を乗せて食べるのが私の気に入った食し方です。

 「CHIBE、なかなか決着がつかないね。これは夜までかかるよ!」

 こうして、二人の将棋観戦は、しばらく続いていきました。

 この間、王座戦の将棋内容を、かれがよく理解していたことには少々驚きました。

 焼肉をいただきながらの将棋観戦、なかなかゆかいな思い出作りになりました(つづく)。

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CHIBE君(梅園の里公園にて)