夏は来ぬ

 例年よりも約1か月も早く梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。

 只今の時刻は9時6分、気温は27.4℃、湿度65%、今日も暑くなりそうです。

 先日の緑砦館におけるアグリ作業において、緑砦館2に念願の排気装置を4機配備することができました。

 ハウスの上層に滞留している高温気体を常時外に自然対流によって排気することができるようになって、ハウスのなかが、ごろっと変わりました。

 最大の変化は、Aレーンに移植した苗の大半が、よく育ち始めていることです。

 これまで、この時期の栽培は芳しくありませんでしたので、それが実現されたことは、真に新たな飛躍的進歩といっても過言にはならないでしょう。

 ここで、ほぼ2/3の移植がなされていますので、まずは、ここを埋めてしまい、それからお隣のBレーンへの移植を増やしていく予定です。

 緑砦館3のキュウリ

 緑砦館3に移植したキュウリ「夏すずみ」があちこちで実り始めました。

 ここには、20数本の苗を植えましたので、そのキュウリが垂れ下がってきた姿には、なぜか、そこはかとない親しみを覚えます。

 種から育て、その苗を移植するという初めての栽培方式でしたので、それだけ、「手塩をかけた」キュウリといえます。

 さて、その光マイクロバブル育ちのキュウリは、市販のキュウリとまるで違っています。

 それらを簡単に解説しておきましょう。

 キュウリを横断すると、それが皮、しろい果肉部分、中央の種があるゾーンの3つに別れます。

 最前者においては皮が柔らかく、皮を剥かずに食べても、何の違和感や嫌味もありません。

 中間部は水分が豊富で、ここも柔らかく、マスクメロンを食べているような感覚です。

 そして最高者では、より一層柔らかくなり、さらに甘みが増えます。

 この3者の味がミックスされて、市販のキュウリにはない格別のおいしさが醸し出されるのです。

 最近は、このキュウリを薄くスライスして、塩と胡椒を少々振りかけて揉み、その後にマヨネーズと日本酒を混ぜて仕上げます。

 これがワインにもよく合って、夏の食卓を上質にしてくれます。

 一日一本の光マイクロバブルキュウリの食事、これが、いつのまにか定番のメニューになりました。

 幸いにも、緑砦館ではキュウリが絶えることなく実り続けていますので、しばらくの間は、このキュウリ生活を楽しむことができそうです。
 
(つづく)。

20220701qq-1
キュウリ(緑砦館12)