5月30、31日(月、火)

 緑砦館物語における「アグリ作業」も、今号で第100回記念を迎えました。

 私の記事において100回に達する記事は珍しく、「国東の食環境」が381回、「私の光マイクロバブル入浴研究Ⅰ~Ⅲ」が131回に続くものです。

 それだけ拘って執拗に、しかも話題が多くて楽しく、ゆかいにさせてくれるなどのことが、
その連載の決め手になっているように思われます。

 また、この記事の特徴は、アグリ作業の相手である「野菜たち」が、毎日、目まぐるしく変化していくことにあり、そのことが、連日の記事執筆の要因になっています。

 毎日、その都度、文字にして記録しておかないと、すぐに忘れてしまう、状況が変わってしまいますので、そうなると後から思い出すのが大変、という思いを何度も経験してきました。

 もう一つ、私は、このアグリ作業に取り組む小さくない動機は、光マイクロバブルによる野菜栽培研究にあります。

 最初は、自分で何事も実践的に経験して見ないと、その本質の全体像と細部の両方が観えてこない、これが私の信条なのです。

 頭で、あれこれと考えるのは悪いことではありませんが、それだけだと、本当に解ったことにはならない、ある重要な仮説が生まれてきたら、その実証のために、まずできることは何かを探し出す、この探究から始めることがよいのです。

 当然のことながら、その実験には不十分さがいくつもありますが、そのことが却ってよく、そこから一番大切なものをえぐり取り、その最初の理解を得る、これが大切なことなのです。

 その第一ステップを得てから、次に進み、それらを積み重ねていきます。

 そのことで、そこに潜んでいた本質の全体像が、なんとなく観えてくるようになります。

 大切で重要な仮説ほど、そのように時間と労力をかけて迫っていくことが必要になります。

 その意味で、私の「アグリ作業」には、少なくない、ロマンに溢れた探究課題が内在しているのです。

 このロマンが、私が野菜を栽培する素人であるという「壁」を吹き飛ばしてくれます。

 これが、私の「ロハスな生きがい」といってよいでしょう。 

緑砦館2021-11

緑砦館見取り図

 以下、昨日と本日のアグリ作業です。

 1.サニーレタスの移植

 昨日(30日)、緑砦館3にあるプランターL13のサニーレタスの苗を4株取り出し、根洗いを行って緑砦館3のB水路に移植しました。

 スポンジに入れる必要がないほどに大きくなっていましたので、そのまま移植孔に入れました。

 本日は、それらの固定を行います。

 同時に、プランターW13のサニーレタスの苗も10株移植しました(緑砦館3A水路)。

 すでに、この付近には、ビタミン菜、サラダ菜がかなり成長し始めていますので、これらと共に、よい栽培ゾーンになっていくでしょう。

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定着しつつあるサニーレタス


 2.サラダ菜の再移植

 2つのプランター(W2、L2)において、かなりの量のサラダ菜の苗づくりが進んでいましたので、それらを順次、緑砦館3のAとBの水路に移植してきました。

 最初は、苗をスポンジに入れて単独の苗として、次に、数株を一緒にして一つの孔に入れて移植しました。

 それでも、やはり苗の方が多いので、3つ目として溝形移植上板に網を張って、より大量の移植を敢行しました。

 こちらの方は、より入植苗が多かったので、未だ定着の途中でしょうか、その様子を観察するにとどめています。

 そこで、本日は、この2つめの方法を用いて、W2とL2のサラダの苗を緑砦館3の各水路に移植しました。

 これで、そのほとんどが埋まってしまいましたので、緑砦館3の2つの水路における移植作業は完了しました。

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サラダ菜

 3.トマトとキュウリの茎のガイド

 トマトは、大玉の桃太郎とミニトマトのアイコの2種類が、併せて5株植わっています。

 それらの下部の茎の剪定を行い、それらを3本、緑砦館3のA水路の上蓋に移植しました。

 この状態から根が生えてくるとトマトの苗の追加が可能になりますので、注目していきましょう。

 また、緑砦館2と3においてキュウリがよく成長して蔓が伸びてきましたので、それから釣ってガイドを設けてやりました。

 このうち、前者の方は、西側の壁の最上端にまで、それらの蔓が達しましたので、近々、ハウスの上部にネット張りを準備する必要が出てきました。

 同時に、東側のキュウリ他の蔓も伸びてきましたので、東と西の両方にネットが張れる工夫をすることにしましょう。

 これで、緑砦館2が7割、緑砦館3が野菜たちで埋まり始めました。

 ミニ植物工場の気配が漂うようになりました。

 これから。これらの育苗、移植、光マイクロバブル水耕栽培の流れが、一層大きく強まっていきそうです。
 
 (つづく)。