「おすそわけ」
  
 お隣のMさんが、新鮮な魚の「おすそわけ」を持ってきてくださいました。

 いつも新鮮な魚を届けてくださるので、地元のスーパーや競り市場での魚をほとんど購入しなくなりました。

 あれほど足しげく通っていたのにと思うのですが、食の好みは変わっていくものですね。

 さて、「おすそわけ」の魚は、カナガシラと小ぶりの石鯛でした。

 釣られたばかりの新鮮な魚ですので、いつもは、すぐに刺身にしていただくのですが、今回は、そのタイミングを逃してしまいました。

 「あのカナガシラは、どう料理するの?」

 こう家内に尋ねると、

 「唐揚げがよいのでは?」

という返事がありました。

 ここは、料理長に従うしかありませんでした。

-ー- せめて、石鯛だけでも、刺身でどうか?

と思いましたが、ここは諦めました。

 おそらく、孫のユッツも魚の唐揚げが好きなので、そのことも考慮したのでしょう。

 このカナガシラは、地元でよく獲れる魚のひとつであり、比較的安く買うことができます。

 また、その料理法としては、塩焼きや煮物でよく食べられているようで、庶民の食卓を賑わしてくれる魚です。

 新鮮な場合には、私は刺身が好きで、鯛にも劣らない味を楽しんでいます。

 家内は、お返しに地元産の小さなデコポンを3つ差し上げたそうです。

 しばらく会っていないので、散歩の途中に立ち寄ってMさんと歓談をするのもよいですね。

 以前は、腰や腕が痛いといっておられましたが、その後は、いかがでしょうか?

 少し気になりました(つづく)。

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カナガシラ