新たなブレイクスルーの始まり(実験1)

 昨日は、10時過ぎに国東を出発、一路中津に向かいました。

 「今日は何時までに医院に到着すればよいのですか?」

 「そうだね、先生との先日の打ち合わせは12時だったけど、少し前に到着して準備を始めた方がいいね」

 「そうだとすると、時間の余裕はなさそうなので、コンビニで何か簡単に済ませてしましかないですね」

 「そうだね、いつもの駅前の丸清での昼食は無理だね。残念だけど・・・」

 医院の駐車場には、かなりの台数の車が止められていて、多くの患者さんが来られているようでした。

 「今日は、忙しそうなので、すぐに実験の準備を始めましょう」

 すぐに準備が整った後で、先生に頼んでスタッフの一人に「被験者」になっていただくことをお願いし、快諾をえました。

 早速、そのスタッフの女性の協力を得て、精密洗浄実験1が始まりました。

 この実験は、病院スタッフのみなさんにとっては、非常に重要な初歩的過程における措置に一つですので、それを説明するとよく理解していただきました。

 結果は、意外にもよいデータが得られ、光マイクロバブルの作用効果の優れた発揮が認められました。

 次に、別のスタッフの方にも、同じ実験を行い、これについても同一の傾向のデータをえることができました。

 この2つの実験を終えたころに、W先生が来られましたので、早速2つめの実験についての事前説明を行いました。

精密洗浄実験2(納得)

 じつは、昨日は、その実験装置を組み立てた後に、その作用効果を自分で試してみました。

 その概要は、次のようでした。

 ①3種類の市販品を用いて、一般に使われている手法とは、まったく異なる方法で行う。

 すなわち、従来方法とは逆の手法で洗浄を行う。

 その際、通常の試験材料を用いる。

 これを実験2におけるCASE-Aと呼ぶ。

 ②①と同じ装置と手法で試験を行うが、試験材料については、光マイクロバブル技術を適用して新たに開発したものを用いる(CASE-B)。

 ③この①と②を比較検討、その優位性を究明する。

 ④上記の①と②とは異なる洗浄装置を試す。

 私が試験を行った結果では、明らかに①よりも②の作用効果の方が相当に優れていました。

 「もしかして、これはおもしろいことになるかもしれない」

 この「おもしろさ」とは、その作用効果の優秀性と、これまでの常識となっている仕組みを変えることができるかもしれないという、推測が可能になったことにありました。

 しかし、その最終的な評価は、私自身には無理なことですので、その結果を実際の臨床現場で適用可能かに関して、まずはW先生に試していただくことが重要でした。

 そこで、この実験2におけるCASE-AとBについて、その方法を説明し、実際にW先生に試験をしていただきました。

 この新しい実験に、一方ならぬ興味を感じたのでしょうか、先生は、非常に熱心に、これらの実験を繰り返されました。

 また、それぞれの試験結果については、その都度、先生と議論をしながらより深めていきましたので、そこで私の昨日の体験的試験の結果も併せて検討を進めることができました。

 当然のことながら、この議論は盛り上がり、こうしてみよう、次は、これもいいね、と意見を交わしながら、試験をより重要な内容で発展させていくことが可能になりました。

 私たちにとって、非常に有益だったのは、先生が現場においてなさっている方法を具体的に学ぶことができたことであり、そのために、先生の意見を踏まえていくつもの改善問題も明らかになりました。

 以上のように、今回の実験1と2は、W先生において、かなりの評価をえましたので、この次には、もう一つの共同研究先のK整形外科病院の協力を得て、3者の共同研究をより発展させることになりました。

 早速、そのK整形外科病院の担当者の方々にも、この結果を報告する予定です。

 帰りの車中では、いつものように、その試験結果についてのさらなる検討を、相棒と一緒に行い、さらには、今後の方針についても意見を交わしました。

 今回の結果は、新たなブレイクスルーが始まったことを意味していますので、二人とも心が弾んでいました。

 帰りは、山香のスーパーにおいて孫のユッツのピザやインド料理の「ナン」のセット他を購入しました。

 また、そこからすぐ近くにある鈴木養鶏場の販売店である「すずらん館」においては、卵や野菜、そして立派なデコポンが安く売られていましたので、それらも籠に入れました。
 
 そこからの帰りの車中では、この新たなブレイクスルーをどうやってイノベーションに結びつけていくのか、すなわち、その現場のこれまでの「仕組み」をどう変えていけばよいのか、それらの思いにふけていました。

 おかげで、「よい中津行き」となりました(つづく)。

kabu
里の駅で購入したカブ(柔らかいおいしさに舌鼓)