早いもので、50回ごとに企画・連載している記念シリーズも4350回を迎えることができました。

 毎日、2000字前後の記事を書いていると、時々、ネタ切れや筆が進まない気分になることもありますが、それでも執筆を続けていると、逆に、それに勇気づけられることもあり、とうとう記事の執筆を続けるしかないと思うようになりました。

 こう考えると、私にとっては、朝のラジオ体操よりも体操らしい日課となっているといえますので、自然に、行けるところまでは書き続けるしかない、こう自分にいい聞かせています。
「土」とは何か

 地球の表面には、長い間、生物と親しんできたいくつかの物質があります。

 その代表的物質が空気と水です。

 この空気と水は、地球上に棲む生物にとって不可欠であり、その特徴は、その生物に対する副作用がないことにあります。

 これとは反対に、地下資源を地表に持ち出すと、それは様々に生物に深刻な悪影響をもたらします。

 この生物を育み、副作用をもたらさない空気や水のことを「生物適応物質」ともいいます。

 すでに何度も述べてきたように、光マイクロバブルは空気と水のみで発生させたものですので、これも「生物適応物質」ということができるでしょう。

 具体的には、空気と水のみを用いて光マイクロバブルを大量発生させることで、複数の生物活性物質を生成させますので、より積極的な「生物適応物質」といい直すことも可能です。

 さて、代表的な生物適応物質の残りの一つが「土」です。

 前から気になっていて、土の勉強をすべきではないかと思っていましたが、それが長い間実現できていませんでした。

 その準備として、わかりやすい解説書を探し始めたのですが、そこで目についたのが岩田進午さんの一連の著作でした。

 読み始めるなら、彼の本がよいかなと思ってはみたものの、それからまたしばらくの間月日が経ってしまいました。

 そんななか、地元の若い農家のみなさんが無農薬無肥料のネギ栽培に熱心に取り組もうという動きがありました。

 その先行的モデルとなったのが、すでに紹介済みのMOさんのMOネギでした。

 この2年、そのMOネギの栽培への支援を行って来ていましたので、その実績が若い農家5名の方々に重要な啓発を与えたのでした。

 このMOネギの栽培において、土づくりの重要性が強調されていました。

 なにせ、無肥料、無農薬の栽培方法ですから、植物由来の天然有機物を土の中に入れて肥沃な土を作っていくのです。

 植物由来の有機物ですので土も吸収しやすく、それが最も効率の良い肥沃な土づくりになるのです。

 そこで、岩田進午さんの次の4冊をアマゾンで注文しました。

 ①『土は生命の源』 創燕社

 ②『健康な土 病んだ土』 新日本出版社 

 ③『土の話』大月書店

 ④『土のはたらき』 家の光協会

 現在は、上記の①と②を拝読しています。

 まずは、興味深いところから拾い読みを行い、そこから、徐々に広げて、読んでは考えを繰り返しています。

 最初に感じたことは、これらが非常に解りやすく、そして役に立っという判断を得たことでした。

 よい本とは、次々にページを捲って読みたくなるという特徴を有していますが、これらには、その魅力がありました。

 また、岩田さんの土の研究に関する情熱がひしひしと伝わってきて、これは名著だと思いました。

健康な土とは?

 健康で肥沃な土とは、水持ちがよく、そして水はけがよい土だそうです。

 この二律背反を可能にしているのが、土の団粒構造です。

 これは、粘土とシルトが混ざり合って、団子が連なった状態の構造を有し、その小さな粘土粒子においては保水を行い、その団子間の隙間が、水はけをよくするという機能を有しています。

 この団粒構造の土を作るには、それらをつなぎ合わせるために養分としての有機物が必須であり、その有機物のことを腐植といいます。

 この構造によって、土は乾燥しても硬くならず、そして水が多い時にはびしょびしょにもならない機能を有しています。

 サクサクという音がする柔らかい土なのです。

 この土の中に、生物やバクテリアがたくさん生息していて、これが有機物としての養分を作り出しています。

 その団粒構造の土のなかに、たくさんの生物が生息し、その代謝活動によって健康な土づくりに寄与しているのです。

 そんなすばらしい健康な土に光マイクロバブルをふんだんに噴射したら、どうなるのでしょうか?

 次回は、その団粒構造の土と光マイクロバブル噴霧について、より深く分け入ることにしましょう(つづく)。

DSCN3379 (3)
前庭で