今回のタイは?
先日、遠くから来られたお客さんのもてなしに大きな鯛とカワハギの刺身が出てきました。
鯛は体長はおよそ30㎝以上であり、このクラスのものが2枚あったそうです。これに小さなカワハギが1枚加わって競り値が600円、その買値は税込みで840円でした。
まず、その鯛の1枚とカワハギの刺身が大皿に盛られていました。
ーーー 今日の鯛は、色つやがよい。
早速、お客さんと一緒に、この刺身を賞味しました。
まずは、鯛の刺身を入れて、おやっと思いました。
その前に、お客さんの方が驚かれていました。
「この鯛は、すごくおししいですね。こんなにおいしい鯛を北海道で食べたことはありません」
彼は、現役の水産養殖業者ですので、魚の味に関してはうるさいはず、その彼が嘆声を上げるほどにおいしかったようで、それほどにすばらしい鯛でした。
「本当に、この鯛はすばらしい味ですね。柔らかくて弾力があり、噛むほどに旨味があり、最後に甘味がぐんと出てきた。『これは旨い!』」
と、私も、そのおいしさに同じ声を発しました。
ーーー これはよい「おもてなし」になった!
先ほど、この大皿を持ってきた際に、「カワハギも生きていておいしそうでしたよ!」といっていましたので、二人とも、そのカワハギに箸を伸ばしました。
「やや淡白な味だけど、これも噛むほどにおいしいですね」
食通の彼も、私と同じ感想のようでした。
カワハギの汁
そして極めつけは、カワハギの肝がたっぷり入った味噌汁でした。
どうやら、生きたカワハギを刺身にした分以外に、別途、やや小ぶりの生きたカワハギを6枚買っていたそうで、その肝がどさっと料理されていました。
このカワハギも競り値も600円、したがって買値も840円だったそうです。
この汁の格別さは、そのコクにありました。味噌味ともよく合い、これを一口飲んで、すぐに心の底からの感激を覚えました。
この感激は、彼も同じで、だまったまま、何度もこの汁をすすっていました。
飲むほどに旨く、それを感激してはすすり、そして再び飲む、これが、お椀の味噌汁が無くなるまで続きました。
また、ご飯ものとしては、里の駅で売られていた、お気に入りの「巻き寿司といなり寿司」もありました。
さて、この昼ごはんが最高のもてなしになったからでしょうか。午前10時から始まった面談は、この昼食を挟んで午後2時まで続きました。
おかげで、非常に中身のある内容であり、その中には彼の年来の夢の部分も含まれていました。
そして、その面談の終わりには、彼の夢を現実化していくことの相互理解を深めることができました。
国東の鯛とカワハギが、非常によい「もてなし」になってくれました。
それらの値段を知ると、きっと彼は、二度吃驚されるでしょうね。
(つづく)
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