MOネギの誕生
MOさんとの付き合いは、一昨年の夏ごろから始まりました。
そのMOさんのハウスの前に、かわいらしい蛍草が咲いていました。
そして、圃場を見学した際に、大変おもしろいことに挑戦されていると思いました。
その試みは、近隣に農家のMU(農未来)さんがいて、その方と私どもがアグリ連携を開始していたので、その彼の推薦によって、MOさんも、その挑戦をなされていました。
それは、無機肥料と農薬を一切使用せずに、いわゆるハウスでの自然農法でネギを栽培するという前代未聞の方法でした。
すでに、MUさんは、この農法を用いて稲の栽培に成功されていて、それは「喜び米」として全国各地に販売されていました。
この米は、農薬や化学肥料アレルギーの方々に非常に喜ばれていました。
そのMUさんは、非常に勉強熱心な方で、これまでの米栽培の常識をいくつも覆され、オリジナルは栽培法を確立されていました。
この栽培法によって大きく成長した稲の姿が目の前にあったことから、それにMOさんは、大きな刺激と感化を受けられたようでした。
そのMUさんの農法によって育てられた稲を実際の田んぼで見学して腰を抜かすほどに驚きました。
なぜなら、ヒトの肩の高さまで稲が成長していたからでした。
このすごい稲を見て吃驚するとともに、心の底から感動いたしました。
稲本来の自然の力をどう引き出すのか、ここに絞って、独自の農法を開発されたMUさんならではの知恵と工夫が、この成長した稲に具現されていました。
この自然農法をネギに適用しようとしていたMOさんのネギ農法を、その後も観察し続けてきました。
季節の変わり目には、MOさんとも話をし、その苦労話や課題を聞いてきました。
また、その際に、MOネギを親しい方に紹介したいと申し入れをし、それらの方々が、そのネギに感激したという感想をいただいたこともありました。
そのなかで、小学校5年生の子供さんが、日ごろはネギを一切食べなかったにもかかわらず、その彼が、おいしいといってパクパク食べ始め、ご両親が吃驚したというおもしろい話もありました。
また、私どもの研究会において、このMOネギの試食会を開催し、みなさんに大いに喜ばれました。
このMOネギ栽培において、一番の問題は、虫対策でした。
無農薬、無肥料ですので、虫に弱い、あるいは虫が寄ってきやすい、ここに最大といってもよい問題がありました。
「農薬を使えば、簡単に解決できる問題」を回避して、自然農法で栽培することによって生じてくる難問をどう解決していくか、ここにはMOさんの人並外れた強い意志と粘り強い工夫の試みの連続がありました。
MOネギの活用
先日、そのMOさんがネギをどっさり持ってきてくださいました。
かれの感謝の気持ちとして、ありがたく拝受しました。
そのMOネギがあまりにもどっさりあったので、とりあえずは、今野菜を栽培しているGFH3の水槽に仮移植して傷まない措置を講じました。
その措置とは、水路のなかに、このネギをずぼっと浸潤させただけでしたので、そのうち根の部分だけが水に浸かるようにしてあげようと思っていました。
ところが、その水路に深く浸潤させていたネギが、少しも傷まず、それどころか、どんどん成長し始めたのですから、これには吃驚仰天しました。
それから、1週間、2週間がすぎても、このMOネギは衰えるどころか、すくすくと成長し始めました。
その様子を写真で示しておきましょう。
これは、私にとって真にふしぎな現象でした。
これからは、ネギをどっさりいただいた際には、それをすぐに光マイクロバブル水耕栽培の水路にずぼっと差し込んで元気づけよう、この独自の方法を見出しました。
このような奇妙奇天烈な話だからでしょうか。
それが、思わぬ方向に展開し始めました。
次回は、そのことに少し分け入ることにしましょう。
(つづく)

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