新型コロナウイルス危機を迎えて、これをどうプラス思考で乗り越えていくのか、その一点に絞っての試行錯誤から、前記事においても示したように、次の3つの課題に取り組むようになりました。
①光マイクロバブルと光マイクロバブル水の物理化学的究明
②ある試験用水および材料の開発
➂植物活性のメカニズム
その1年余が過ぎ、これらの課題においても、ひとつの踊り場を迎えているように思い始めましたので、それらを真摯に振り返ってみました。
これらに貫かれている主題は、本記事のタイトルでもある「真実は細部に宿る」です。
上記①の課題は、②と➂の課題を探究するうえで、そのベースとになるものですから、表裏一体の重要性を有しています。
このうち③については、その第1次試験を終えて、次の第二次試験を開始したところですので、いまだ、ここで紹介するほどの成果には至っていません。
また、②においては、後者の材料開発の方が、わかりやすいと思われますので、その概要を紹介しておきましょう。
周知のように、材料開発というものは、それをめざす新材料が創り出されることが最終目標になります。
それが優れたものであれば、広範な用途における展開が可能になります。
たとえば、ユニクロと東レが組むことによって開発された「ヒートテック」は、その典型事例ということができるでしょう。 軽くて丈夫、暖かい、そして若者が買うことができる低価格、これらを支えたのが、この技術開発でした。
また、第二次大戦後において急速に世界に広まった建設材料としてのコンクリートも、材料開発における典型的事例といえます。これによって都市の形成が容易に、そしてより短時間に可能になりました。
このコンクリートは、引っ張りに弱く、それを補強するために鉄筋が同時に使用されるようになりました。
このように、材料開発が一度成功すると、それこそ世界的規模において依拠に普及がなされるようになり、人々の生活や産業の発展に寄与することが可能になります。
これらの当初の開発においては、わずかなサンプル、あるいは試験片が用いられ、それをさまざまに試験することによって、それらの新材料の独創性や有用性、進歩性が明らかにされていきました。
その最初の時には、目の前には小さな試験片しかなく、その細部のなかに真実が存在していたのではないかと思われます。
そのことを踏まえ、その踊り場で足を止めて、ふと振り返ってみると、そこにも、その真実の一部が垣間見えていました。
要注意だったのは、それが非常に見えにくく、真実であるかどうかの判別が非常に難しかったことでした。 私たちは、非常識なことが起こっていることを望みながらも、常識的なことに拘るというシツコイ性質を持っていますので、その角質を剥がすことは容易なことではありません。
しかし、その角質が、一度剥がれ始めると、そこに何が観えているかを観察できることをおもしろいと思う性質も有しており、真にふしぎな動物ということができます。
さて、その踊り場において観えてきたのは、その角質の薄さのために、それを透過した背後の薄模様でした。
何気ない薄模様のなかに、その特質と意味を見出した瞬間は、真にゆかいなものであり、それは、必ずの感動を同伴させています。
「なんだ、それは見えていたのに、観えていなかったのだ!」
その時は、その後悔よりも、観えたことのうれしさの方が大概勝っていますので、これもおもしろい現象ということができますね。
この踊り場は非常に狭いものでしたが、そこで観えてきた夢は、その広さの次元をはるかに超越していたように思われました。
よい踊り場での休憩でした。
沖縄から持ってきたバラの花が今年もきれいに咲きました。
コメント