2021年を迎えて(8)
新型コロナウイルスの感染が、世界的に減少し始めました。
アメリカ、イギリス、ドイツなどでの感染者数の減少傾向が続いています。
一方で、新型コロナウイルスの変異種も出現しています。
わが国では、医療分野での逼迫が続き、いわゆる「病院崩壊」も出現し、死者の数も増加傾向にあります。
そんな油断できない状態のなか、主要都市における緊急事態宣言の1か月延長が決まりました。
この十分な補償なき延長によって、庶民や中小企業のみなさんは、ますます窮地に追いやられています。
おまけに、数々の失策に悪乗りして、違反者に罰則規定を設けるという法改悪がなされようとしています。
しかも、その裏で与党の議員が夜遅くまで飲み歩き、それがばれると嘘の言い訳をして、余計に傷口を広げるという、情けなくて恥ずかしい失態を曝け出しています。
目を覆うばかりの腐敗の構造が、どこまでも広がっているのでしょう。
2021年は、この悪しき構造をコロナと共に廃棄していかねばなりませんね。
2020年のまとめ
まずは、前回の記事において紹介した取り組みの続きを示しておきましょう。
これは、ある材料開発に関するものでした。
その実験を開始したところ、無色透明なものから白い粉状のものが発生したことを示したところで前記事は終わっていました。
しかし、この初期実験は、それだけを見出しただけで、その実験の継続ができなくなりました。
それは、光マイクロバブルの作用が十分に発揮されていないことが明らかになったからでした。
そこで、当初予定していた2種類の実験のうちの1つを取りやめ、もう一つの条件下での実験を行うことに切り替えました。
これでは、上記と同じような初期現象が現れましたが、光マイクロバブルの作用効果が現れていると判断できましたので、それを継続して行うことを試みました。
するとどうでしょう。
明らかに実験前の状態との異なる現象が認められました。
ーーー これは何を意味するのか?はたして、よい結果に導かれているのか?
それだけでは、その確認ができませんので、その検証を行うことにしました。
これには、かなりの時間を要するようで、今は、その検証を継続中という状態といってよいでしょう。
この実験の厄介なところは、その実験法や評価法、検証方法などが未確立であり、それに加えて、アメリカで開発されたものを独創的に上回ることが要望されていることでした。
それだけ、やりがいがあるとは思ったものの、それらの課題をどうブレイクスルーしていくのか、ここが思案の為所(しどころ)でした。
その第1は、開発対象である材料の性質、その利用法をよく理解することでした。
これによって、何が利点で、何が問題なのかを知ることができました。
第2は、その問題解決が、光マイクロバブル技術の駆使によって可能かどうかを究明することでした。
これにおいては、その問題が難解であればあればあるほど、そしてそれが長い間未解決であればあるほど、そのブレイクスルーには、斬新で独創的なアイデアと粘りが必要になります。
これだけ進んできた世のなかですので、容易に解決できるものはほどんどなく、難解で困難なものばかりが残っている、これが普通なのです。
その意味で、この依頼を引き受けた以上、その難解な課題にふさわしい技術と真摯な姿勢で取り組むことが求められていました。
すなわち、悪戦苦闘は当たり前、その覚悟で実験に臨みました。
第3は、私が取り組んだことがない新たな課題でしたので、その基礎知識に欠けていたことでした。
このままでは太刀打ちできませんので、その基礎勉強を開始しました。
これは単なる基礎勉強ではなく、光マイクロバブル技術をどう駆使しするか、そしての結果に光マイクロバブルがどう関わるかの問題が深く関係していますので、より実践的な学習になり、より深い理解を得ることができます。
この3つの作業を進め、悪戦苦闘が始まったと思い始めたころに、「おやっ」と思うことがありました。
それは、本材料開発の基礎に相当することであり、その基本を究明することの重要性に気づいたことでした。
その基礎と基本は、複雑化された材料を開発することは、それとして進めながら、もっと簡単化された材料において開発を試みることでした。
これを同時並行的に進めていけば、この開発課題のみならず、より普遍的な課題の究明が可能になるのではないか?
こう考えるようになり、善は急げで、その2つ目の基本的課題に取り組むことにしました。
その開始が昨年末であり、孫たちが年末にやってきたこともあり、その実験を12月28日に一応終えました。
今年になって、
「そういえば、あの時の材料が、そのまま残っているので、それをサンプルとして持って行こうか」
と思い、その実験を行ったのが、明けて1月19日のことでした。
これは、上記の材料開発の課題とは、まったく分野の異なる実験でしたので、「参考までに使ってみるか!」と思っていただけでした。
この時点での本命は、別のサンプルを用いた方法でしたので、それは「当て馬」的なものにすぎませんでした。
ところが、その当て馬が、本命と変わらぬ作用効果を示しましたので、これには本当に驚かされました。
この驚きは腰を抜かすほどではありませんでしたが、私の推測の浅はかさを証明するには十分のものでした。
これは、そこに立ち会った残りの二人の方も同じで、とても印象深い感慨の漂う会話を交わすことができました。
一生涯忘れることができない感慨の会話が、深く脳内に刻まれたように思われます。
こうして、昨年末から開始した実験からは、二つの分岐が形成されるようになりました。
前者は、すでに述べてきた材料開発、そして後者は、それに留まらない分野において適用される可能性があります。
そして、その適用は、これまで以上の光マイクロバブルの世界を新たに切り拓くことに結びついていくことになるでしょう。
その意味で、2020年から2021年への受け渡しは、例年にはない新たな意味を有するものになることができたようです。
それゆえ、諺「鬼に金棒」に因めば、私が怪力を有する鬼になり、その金棒(光マイクロバブル技術)で、古き、そして悪しき「常識」を至る所で薙ぎ倒し、そこに新たな世界を産み出すことによって、価値ある富や喜びを見出していけるようにしたいですね。
真に微力で細やかですが、それが、コロナの暗闇の一隅を照らす一灯になることができると幸いです。
少々長くなってしまいましたが、これで「2020年を振り返って」の記事を閉じることにします。
改めまして、2021年が、みなさま方にとってご幸福、ご健勝の年でありますように念願いたします。
(この稿おわり)
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