去る1月23日(土)に第34回ナノプラネットゼミが開催されました。
以下、その簡単な報告です。
プログラム
09:30~10:30 話題提供①「毛細管血流について」
大成由音(ナノプラネット研究所)
10:30~11:30 話題提供②「最近の研究開発について」
大成博文(㈱ナノプラネット・大成研究所)
11:30~12:00 総合討論
①では、根来秀行著『毛細血管が寿命をのばす』の第3章の紹介がなされました。
まず、「毛細血管こそが生命活動の最前線」とは、「物質交換」において毛細血管が重要な役割を果たしていることが指摘されています。
周知のように、血管には、動脈から静脈への流れがあり、細胞に酸素や栄養素を届け、二酸化炭素や老廃物を回収する流れの2つが起こっています。
この毛細血管のすぐそばに、その供与と吸収を行う細胞が約3μm以内のところに形成されています。
動脈、静脈、毛細血管の断面積を比較すると、1対2対700~800になり、このことからも、毛細血管が圧倒的に多いことが明らかです。
また、毛細血管の直径は、5~10μmであり、非常に細いものです(5~10/1000mm)。
毛細血管は、外側の周皮細胞と内側の内皮細胞で構成されています。
この内皮細胞には、次の2つの役割があります。
①生理活性物質を出して、血管を保護する役目がある。
1)血管が傷ついたときに、血を固まりやすくする成分を出す
2)異物が入ってきたときに、それに対応を物質を出す
3)白血球と連携して異物を除去する
4)酸化を防ぐ
②一酸化窒素(NO)やエンドセリンなどの血管に働きかける多くの物質を放出し、血管の収縮や弛緩を調節する。
5)一酸化窒素は、血管壁に適度な刺激を与えて血管壁を広げるように働きかける
6)また、血栓をできにくくし、血液中のLDL(悪玉)コレステロールなどが血管壁に侵入するのを防ぐ。
これらの1)~6)の内皮細胞の役割は、非常に興味深く、 このそれぞれの特徴をより詳しく究明していくことが重要です。
とくに、光マイクロバブルが皮膚表面に放出された場合に、これらの役目において、光マイクロバブルがどのような作用効果をもたらすのか、この究明がなされる必要があるように思われます。
すでに、光マイクロバブルを皮膚表面に放出した際に、大幅な血流促進が発生する現象が生まれていることが明らかになっています。
その特性を踏まえれば、次の疑問が発生します。
①光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、血液を固まりやすくするのか、それとも、その逆か?
②光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、血液や知覚神経にとって異物なのか、それとも同一物質なのか?
➂光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、白血球と連携できるのか、どうか?
④光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、酸化を防ぐのか、どうか?
⑤光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、一酸化窒素を発生させるのか、どうか?
⑥光マイクロバブルと光マイクロバブル水は、血栓をできにくくすることができるか、どうか?
さて、これらの問題をどう究明していくのか、それを含めて、よい課題を提示していただきました。
(つづく)。
高砂百合の冬ごもり(寒風から実を守っちるのではないか)
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