生シラス 
  
 お隣のMさんが、「今もらってきた」といいながら生シラスを持ってきてくださいました。

 「何が、一番旨いですかね?」

 「生で、そのままご飯に載せる。釜揚げもいいですよ」

 「天ぷらも旨いのでは?」

 「それもいいですね」

 どうやら、別府湾で獲れたシラスをもらってきたそうで、それをすぐに持ってきてくださりました。

 さて、「どうやって食べようか」を家内と相談しました。

 「新鮮そのものだから、まずは生シラス丼はどうかね」

 その生シラスを少々つまんで味を確かめてみました。

 舌触りがよく、独特の香りと旨さがありました。

 「これは、旨そうだ!」

 生シラス丼

 新鮮な生シラスを熱々のご飯の上にたっぷりとのせて、さらに切海苔も加えました。

 最後に、柚子の酢をたっぷりかけて仕上げました。

 その写真を示しましょう。

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 生シラス丼

 この生シラス丼の味は、どうだったでしょうか?

 生シラスですから、当然のことながら生独特の味がありました。

 まず、これを口に含むと、すぐに生シラスの香りが広がり、独特の柔らかい食感を覚えました。

 これをご飯とともに噛むと、生シラスの甘みとほろ苦さを同時に感じることができました。

 「これが、生シラスの味なのか!」

 初めて覚えた独特の味でした。

 時間が経過すると、熱々のご飯で暖められた生シラスの味が微妙に変化し、これも不思議な味として印象深いものでした。

 「今度は、熱々のご飯ではなくて、冷ご飯の上に生シラスを載せるとどうなるのか?」

 これも興味深く感じました。

 この生シラスは、めったに手に入るものではありません。

 それをお隣のMさんが快くお裾分けしてくださったのですから、こんなうれしいことはありません。

 Mさんと生シラスに感謝、感謝ですね。
 
 (つづく)