感染急増の三連休初日
コロナ感染が急増する中で、三連休が始まりました。
このコロナ感染が始まったのは、今年1月からで、多くのみなさんが、その対応を余儀なくされてきましたので、その分だけ学習を深める機会を得ることができました。
危ないと思ったら、さっと動きを止める、これによって経済活動も止まります。
それに逆行して、動け、食べろという政策が「Go To なにがし」ですから、いかに能天気で無知蒙昧なのかを丸ごと表しているか、その硬直で非科学性に呆れ、時には怖さを感じます。
その愚かさを、一番現場で切実に感じている医師会のみなさんが、それを中断せよと言い始めました。
先ほどのニュースでは、政府が、この愚行を見直すと表明したそうですが、それは当然のことで、遅きに逸したことだと思います。
同時に、その見直しに伴っての補償をしっかり行わせることが大切です。
このGo Toトラベルの総予算は、高々1兆2000億円ですので、その残高をすぐに補償にまわし、さらに予備費の残り7兆円を、ここにつぎ込む必要があります。
また、せっかく損失補填の医療費として予算化されたものが、現時点で3兆円のうち、わずか2割しか執行されておらず、この遅さが、事態の改善を大きく阻害しています。
せっかく予算が配分されても、ああだ、こうだと細かいことをいわれ、修正を何回も強いられることがよくあります。
どうして、そこまで細かくやるのですかと尋ねたくなるのですが、おそらく会計検査に備えて神経質な対応になっているでしょうか。
新型コロナウイルスの進化
新型コロナウイルスの進化
東京大学先端研の児玉龍彦先生によれば、これまでの新型コロナウイルスは大別して4つの種類があるそうです。
最初は、中国の武漢型、次はイタリアのミラノ型、そして、現在欧米で吹き荒れているのはスペイン型だそうです。
夏のバカンスで南国スペインを長期旅行した方々が母国に帰ってから、一斉に感染増加となり、イタリア、フランス、イギリス、ドイツなど主要国においてパンデミックが続いています。
とくに、ドイツでは対策を徹底してきて感染者数を少なくして優等生といわれてきたのですが、これが、今回の感染拡大には通用していません。
それは、スペイン型という新しく進化した新型コロナウイルスが出現することによって、その対応が適切にできなかったことが指摘されています。
一方、日本では、最初に武漢型、次にミラノ型、そして第二波は東京・埼玉型といわれ、日本独自の進化を遂げてきたが注目されています。
今回の第三波の新型コロナウイルスの正体は不明なようで、それを調べるゲノム解読ができる専門家が政府の専門家分科会にはいないそうです。
なによりも、その進化したウイルスの正体を調べることを真っ先にやらなければならないことのはずなのに、それができていない専門家分科会は何をしているのでしょうか。
遺伝子工学におけるゲノム解析が可能な科学者は、たくさんいるはずで、どうして、その学者を入れないのか、これも不思議なことです。
児玉先生によれば、PCR検査の自動計測の専門家や情報科学の専門家もいないそうで、これでは、何もできないといわれているという指摘を受けても仕方ないですね。
数日までは、感染拡大の恐れがあるからというだけで、ほとんど何もせず、いざ、過去最高の感染者数が出てきても、何も有効な対策ができないという醜態を曝け出しています。
「マスクをしながら食事をせよ」、「感染者がどのくらい拡大するのかは神のみぞ知る」といって憚らない政府関係者の発言には、その稚拙さがみごとに表れています。
これでは、せっかくの三連休も台無しで、この連休明けは、もっと深刻で悲惨なことが待ち受けているでしょう。
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